【キン肉マン幼少期】幼いキン肉マンとミート君が初めて怪獣を退治する『キン肉マン キン肉フラッシュの巻』を紹介!

こんにちは。アツコアツオです。

漫画家ゆでたまご先生を研究する【ゆでたまご研究所】へようこそ。

今回は、キン肉マン連載と並行して描かれ、週刊少年ジャンプ増刊に掲載された、初期読み切り漫画について紹介しましょう。

キン肉マンの幼少期とミート君との出会いが語られる、短編読み切り漫画『キン肉マン 幼年編』です!

いわゆる『キン肉フラッシュの巻』ですね。

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『キン肉マン キン肉フラッシュの巻』

以前ご紹介したデスゲーム』『あすとろボーヤⅠ/Ⅱのあと、1981年8月の週刊少年ジャンプ増刊に掲載された作品です。

その時期は『キン肉マン』連載は第21回超人オリンピックのころ。

キン肉マン本連載を続けながら、単発の読み切りも描いていくゆで先生の漫画家魂に脱帽!

掲載されているコミックス

『キン肉マン キン肉フラッシュの巻』を読むことができるコミックスは以下の通りです。

〇『キン肉マン特盛』

キン肉マン&キン肉マンⅡ世の特集本です。

〇『マッスル・リターンズ』

今読んでも面白い、キン肉マンⅡ世誕生のきっかけになった「マッスル・リターンズ」を含む読み切り集です。

2022年現在、残念ながら本作を読むためには古本屋さんでこれらの本を探すしかありません…。

『キン肉フラッシュの巻』の内容

『マッスル・リターンズ』掲載版は2色刷り仕様。©ゆでたまご/集英社

田園調布のキン肉ハウスで、大王が何やら探し物をしています。どうやらアルバムを探している様子。

アルバムには、キン肉マンが初めて怪獣を倒したときの写真がありました。キン肉マンは10歳、ミート君はその時1歳。キン肉マン・ミート君・怪獣が同じ写真に写っていますが、大王は「スグルが怪獣を倒すのに、ミート君は役に立った」と昔話を語りだしました。

キン肉族はマスク屋でマスクを買う

1960年4月1日、キン肉スグル誕生。

はっきりとキン肉マンの誕生日が明示されています。資料価値が高いコマ!©ゆでたまご/集英社

生まれたらすぐマスクをつけるのがキン肉族の掟、ということでさっそく大王がマスク屋に買いに行きます。

超人の代表ともあろうキン肉族の大王が、自ら三度笠スタイルで買いに行きます。©ゆでたまご/集英社

ハンサムマスクを買いに来たはずが、店員に「最近は法律が変わり自由に買うことが出来なくなった」、といわれてしまい、自動コンピューターが選ぶことになっていると。

スグルの特徴を書いた紙をコンピューターに入れると、最もふさわしいマスクを教えてくれるとのことで、コンピューターが示した「115」のマスクを見ると、ブタ面マスク

マスク屋には他にも、シシカバ・ブーのマスクも並んでいました。©ゆでたまご/集英社

こんなふうにマスクを選んだなんて、衝撃の真相!

ということは、キン肉スグルの兄、キン肉アタルのマスクも、マスク屋に買いに来たということになりますね。

(本作によると、店員は「最近自由に売れなくなった」といっていますので、アタルマスクは大王が選ぶことができたのかも。)

スグル10歳、1歳のミート君を連れて学校へ

10歳になったキン肉マンは、いつものようにランドセルをせおって学校へ行こうとしますが、大王から「将来おまえの召使いになるために生まれてきた子」とミート君(1歳の赤ちゃん)を紹介され、学校に連れていくようにいわれます。いやいや・しぶしぶ連れて行くキン肉マンですが、いやになって体育倉庫に放置してしまいます。

授業が始まりますが、キン肉マンは学校でいじめられたりおもちゃにされたりしていて、先生にもガミガミ叱られたりいびられていました。

初の怪獣退治

そんなころ、怪獣番長(仮名)が「体育倉庫で赤ん坊が落ちていた」といってミート君を連れてやってきます。

番町一味が赤ちゃんをフルチンにして落書きし始めるのをみて我慢できなくなったキン肉マン。怪獣番長に体当たりして反抗しますが、あっさりぶっ飛ばされてしまいます。

その時、赤ちゃんミート君からのジェスチャーでニンニクを食べるよういわれ、追撃にきた怪獣番長にビームをくらわすのです!

同じ学年とは思えない対格差!©ゆでたまご/集英社

光線が出たぞ!とミート君と喜ぶキン肉マン。

この技を「キン肉フラッシュ」と名付けることにしたのでした。

大いなる疑問

なるほど、キン肉マンとミート君の出会いにこんな話があったんだ。このころからミート君はキン肉マンの名トレーナーだったんだなあ。

…いや、ちょっと待って。

確かキン肉マンは赤ちゃんの頃に外遊中のキン肉大王&王妃に、ブタと間違われて宇宙船から捨てられたのではなかったか?

前のコマに”生まれたばかりのスグルを連れて”という記述もあります©ゆでたまご/集英社

ゆでたまご先生は筆に任せて、「その時・面白いものを・勢いで」描くことが多いという趣旨のお話をされていました。それが週刊連載で毎週の勝負を生き抜いていく秘訣なんでしょう。

あまり作品の矛盾を考えるよりも、おもしろいものを描くことに集中されていたのかもしれませんね。

ですが、復活キン肉マン(王位争奪戦以後の話)では、過去に勢いで描いたキャラやエピソードをうまく利用・回収されており、いつも感心してしまいます。

<正義の神ジャスティスの存在→ジャスティスマン>や、<オメガマンには兄弟がいて、フェニックスチームのオメガマンはスパイだった>話なんかは、読者が思いつかないほどびっくりするエピソードでしたね。

この、【キン肉マンはいつ捨てられたのか】問題は、いつか集中コラムにしたいと計画しています!

まとめ

いかがだったでしょうか?

キン肉マンのマスクが自動コンピューターで選ばれていたなんて驚きでしたね。そして、キン肉フラッシュ誕生秘話にミート君からのニンニクアドバイスがあったとは。

それから、ミート君がなぜキン肉マンがニンニクを食べるとパワーが出ることを知っていたのかも気になります(笑)

次回は短編読み切り『闘将!!拉麺男』を紹介しますので、女房を質に入れてでも見にこなあきまへんで!

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