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稲川淳二の怪談を整理する、怪談!稲川倉庫です。
今回は、『MYSTERY NIGHT TOUR 稲川淳二の怪談 Selection17 柳川の芸者』を整理!
(CD発売日:2016年6月3日)<MNT-17>
『MYSTERY NIGHT TOUR 稲川淳二の怪談』シリーズ
『MYSTERY NIGHT TOUR 稲川淳二の怪談』シリーズのご紹介の17作目。
本作も新旧様々な怪談を収録!実体験怪異談が多めのような気がしますね。
『MYSTERY NIGHT TOUR 稲川淳二の怪談Selection17 柳川の芸者』
「あの時は、冷たい汗が背筋を流れ落ちていった…」という稲川自らの恐怖体験談「柳川の芸者」がついに登場。
公式ホームページから引用
サイコサスペンスとも言える「隣の奥さん」を含む全6話収録。
金屏風の前で三味線を弾く芸者さんに遭遇した表題怪談「柳川の芸者」、赤線地帯の悲しい実話「馴染の遊女」、宿泊したホテルのカーテンから見えた何か「画鋲で留めたカーテン」、サクッと聞けるショート怪談「首吊りの木」、ラジオブースから見えるあいつは…「サテライトスタジオ」、喪服姿で訪ねてくる謎の「隣の奥さん」などなど、特に「隣の奥さん」はめちゃくちゃ怖い!
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2023年10月現在の稲川怪談CDラインアップ
・稲川淳二の秋の夜長のこわ~いお話
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・怖いから聞かないで~極選~
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・稲川淳二の怪談 MYSTERY NIGHT TOUR Selection BOXシリーズ
(ベストアルバムBOXのようなもの)
柳川の芸者 (2003)
テレビの取材ロケで福岡県の柳川へ行った時の体験談です。
公式ホームページから引用
もう何年も前の事になりますが、今でも鮮明に覚えてますね。
あの金屏風と黒幕の間に見た芸者さんの姿を…。
ロケで宿泊したとある旅館なんですがね、例のごとく座長が手配された部屋はスタッフとは離れた部屋なんだな。
部屋で一息ついたころ「お休みになってますか?」とディレクターに呼び止められた。聞くと共演者のミス柳川が「自分の部屋が気味が悪い」って騒いでいるらしい。座長に部屋を見てほしいっていうもんだから行ってみた。
行くと妙な部屋なんだ。三角形をして奥へ広がっていて、部屋には色あせた黒いお札が貼ってある。座長は冗談でミスの女の子を脅かしたところ泣き出してしまって、仕方なく部屋を交換することにしたんですよね。
さて、三角形の部屋で床についた座長なんですが、「皆様、お集まりになっています」という声が聞こえたもんだから、関係者が宴席でも催してくれたのかと、部屋を出て声の方向へ向かっていくのです…。
一言コメント(ネタバレ注意)
座長の実体験怪異談。一時期たくさん話されていた定番の怪談ですね。
前後に揺れて三味線を弾く芸者さん。
実はパネルだった!というオチを吹っ飛ばすぐらい、座長による迫真の状況説明は圧巻!
いやいやパネルだったとしてもそりゃ怖いぜ。
三角のその部屋は、かつてはどうやら芸人さんたちの楽屋だったようですね。部屋に貼ってあったお札は千社札だったそうです。
そこでは今も芸人さんたちが、毎夜毎夜、緞帳を開けてお客をもてなしているんでしょうねえ。
稲川淳二メモリアル「遺言」
公式YouTubeチャンネルにもアップされています!
馴染みの遊女 (2014)
芸能界の大先輩、青空うれしさんから聞かせて頂いたお話です。
公式ホームページから引用
怖いという感覚よりも、もの哀しいような思いがするお話ですよね。
廓、遊郭、遊女屋…、確かにこんな時代があったんですから…。
戦後すぐ、赤線地帯がまだあったころのお話。
遊び人の師匠がなじみの遊女屋へやってきた。贔屓にしていた遊女を呼ぶと「国に帰っている」という。いつ戻ってくるのか聞いても、誰もはっきり答えなかった。
その日は別の遊女と遊ぶことにしたんですが、夜中になって用を足そうとトイレに立った師匠。そのあと戻った部屋には、なんと贔屓にしていた遊女がいるではありませんか…。
一言コメント(ネタバレ注意)
戦後の遊郭ですから強制労働というわけではなかったかもしれませんけど、強く生きた女性たちはまさに命を懸けて体を売っていたんでしょうね。
「馴染みの遊女」は性病に起因した病死だったんでしょうけど、遊女たちは明日は我が身と覚悟しながら働いていたのかもしれませんね。
死後幾ばくも無いそのなじみの遊女が、師匠を自分の部屋に呼び寄せたんでしょうね、きっと。
画鋲で留めたカーテン (2015)
ここ数年、怪談ライブ以外の講演会にも呼ばれることが増えました。
公式ホームページから引用
バリアフリーや介護など、テーマは様々なのですが…。
そんな時に体験した宿泊ホテルでの不思議なお話です。
座長が宿泊した中国地方のある都市のホテル。
部屋にある道路に面した小さい窓には、厚い布地のカーテンが閉めてある。座長は厚手のカーテンが好きじゃないそうで、カーテンを開けようとしたんですがね、画鋲で留められているっていうんですよ。
何かなと思って画鋲を外してカーテンを開けると、小さい1枚もののガラス窓があって、向かいのビルに窓があるんですよね。どうやら、向こうから覗かれないようにカーテンをしていたんですね。
ベッドに横になった座長なんですが、次第に窓を叩くけたたましいノックが聞こえてきて…。
一言コメント(ネタバレ注意)
5階の窓を外からバンバン叩く謎の音…。
私はよくビジネスホテルに泊まるんですが、幸いこの手の怪奇現象に遭遇したことはありませんけど、皆さんはなにか経験されたことはありますか?
座長がチラっと見てしまった服の袖と手のひら…。向かいのビルの火災事故に影響しているようですよ…。
首吊りの木 (2012)
毎年夏が近づいて来ると、ミステリーナイトツアーのキャンペーンで
公式ホームページから引用
全国のラジオやテレビに出演させて頂くのですが、放送尺の都合で短いネタが必要になるんですよね。
まとめるのが本当に大変なのですが、こんな感じのネタを披露してます。
学生たちのテニス合宿で訪れたとある場所。そこには、かつてテニス部の先輩が首吊り自殺をした大きな木があるという。
そんな話をしたら女子部員がムキになって話を遮ったもんだから、可笑しくなって夜中肝試しにいくことにしたんですよ。
嫌がる女子部員を連れて、森の木々を抜けその木を探し始めたんですが…。
一言コメント(ネタバレ注意)
タイトルからなんとなく想像がつくような話ではありますね。王道でもあり、それでいておもしろいオチも付いているという。
作品解説の通りショート怪談で、在りし日のテレビ番組「ごきげんよう」で話す尺にはちょうどよさそうです(笑)
でもって、この話で一番の聞き所は、怪談が終わった後の効果音だと思います(笑)
そう、まさに首を吊った時の音って、こんな感じなんでしょうかねえ…。
サテライトスタジオ (2011)
これは私のネタの中でも異色の”怪談”だと思います。
公式ホームページから引用
女性の情念というか怨念というか…。
肉体が亡んでも、念というものは強く残るものなんでしょうかねぇ…。
ラジオの音楽番組のパーソナリティをしている浅井さんは新婚だった。
新居で奥さんが荷物を整理していると、学生時代の写真を取り出して懐かしく眺めていたんです。見るとはなく見ると、奥さんとツーショットで写っている女性に目がいった。
聞くと、その女性は奥さんの親友で、自分たちの結婚式の10日前に交通事故で亡くなったっていう。付き合っていた恋人に捨てられた、かわいそうな女性なんだと…。
浅井さんは京子が交通事故で死んだことをその時初めて知った。別れ話の間際、京子が事故に巻き込まれた現場は見ていたんですが…。
この日を境に、浅井さん夫婦の身の回りに妙な出来事が起き始めるのです…。
一言コメント(ネタバレ注意)
サテライトスタジオとは、ラジオブースを外から見ることができる自由観覧のようなものでしょうね。
物語の終盤、ついに浅井さんの眼前に京子が登場するんですけど、ラジオブースの外から浅井さんを見つめるとは、奥ゆかしいというか、まどろっこしいというか(笑)
浅井さんが事故間際に京子から言われた「待って」という言葉。ガラスの向こうでもはっきりと読み取れたんですね…。
京子は二人に割って入って、これから夫婦生活を壊しにかかってくるんでしょう…。
稲川淳二メモリアル「遺言」
公式YouTubeチャンネルにもアップされています!
隣の奥さん (2009)
郊外に移り住んで、手に入れたはずの平穏な暮らし。
公式ホームページから引用
しかしある頃から妻の言動に違和感を覚え始める夫。
何かがおかしい…。
収録希望の声が多かった2000年代の代表作。
くも膜下出血で倒れてしまった奥さんと、郊外に移り住んだ高木夫妻。少しでも静かな場所がいいだろうっていうんで移住したんです。
奥さんはキャリアウーマンだったんですが、病気になってしまって職場復帰は叶わず、自宅療養という形になったんですよね。
高木さんはというと、長い通勤時間を掛けて職場に通うことなるわけだ。遅い自宅に帰ると、奥さんがせきを切ったように話しかけてくる。なにしろ、病気をする前はバリバリ働いていた女性でしたから、自宅にいるのが退屈でストレスが溜まっているんでしょうね。
そんなある日。今日は「隣の奥さんから遊びに来ないか?」って誘われたっていう。隣の奥さんは「喪服姿で部屋中に蝋燭を立てている」のだそうで、「なんか変でしょ?」って好奇心にあふれているようなんですよね。
それからちょくちょく、「隣の奥さん」のことを話すことが多くなってきて…。
一言コメント(ネタバレ注意)
この話、とにかく恐ろしい…。
作品解説の通り確かにサイコサスペンスですね。女性が何者かに憑依されてしまう怪談は、「グラウンドの女」や「笹塚のマンション」なんかもありますが、こちらの方が断然怖いです…。
なにせシチュエーションが怖すぎますよ。自宅の隣は女性が惨殺された一軒家だったという事実と、自分の妻が言う「喪服姿の隣の奥さん」「棺が運ばれてくる」「バラバラ死体が入ったような袋をベビーカーで運んでいる」という出来事の数々…。
高木さんの妻は本当にそれらを見たのか。はたまた、病気の影響で幻覚を見てしまったのか。
いや、それとも、隣に住む奥さんの怨霊に取り入れられて、自分が「隣の奥さん」になってしまったのか…。
…皆さんはどう思われますか?
「奥さん、早くやっちゃいなさいよ」
これは、惨殺された「隣の奥さん」だったんでしょうか…。
この話、公式YouTubeチャンネルにないのが残念ですが、そのうち追加されることでしょう。恐怖度でいうと稲川怪談でも上位クラスだと思いますので、何らかの方法でぜひチェックしてみてください!
さいごに
いかがだったでしょうか?
ミステリーナイトツアーシリーズのスタジオ収録盤Selectin17!
本作は何をもってしても「隣の奥さん」の衝撃!どんな話か聞いたことがない方は、ぜひ探してチェックしてみてくださいね。
ミステリーナイトツアーシリーズの紹介はまだまだ続きます。また、お付き合いくださいね。
それじゃあまた。次の怪異でお会いしましょう。
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