新日本プロレスワールド【NJPW今日は何の日】1987年9月1日:タイトル化されたIWGPベルトの防衛ロード…猪木VS好敵手マードック!

こんにちは。野良プロレスコラムニストのアツコアツオです。

金曜日は闘いのワンダーランド!

毎週金曜日にお届けする『NJPW今日は何の日』のコーナーです。

新日本プロレスワールドのアーカイブにある過去の試合から、アツコアツオが独断と偏見で選んだ1試合を紹介します!

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9月1日は何の日?

今回は、1987年9月1日に福岡国際センターで行われたこの試合をテーマに考えてみることにしましょう!

幾度のIWGPを経て正式にタイトル化されたIWGPヘビーのベルト。初代王者はもちろん我らがアントン

アントニオ猪木の防衛ロード2度目の王座防衛戦である、対ディック・マードック戦を紹介しましょう。

https://njpwworld.com/p/s_series_00080_1_2

狂犬 ディック・マードック

ディック・マードックは日本→国際→全日本プロレスを経て新日本プロレスにたどり着くと、すぐに常連ガイジンとして定着。

新日本ではアドリアン・アドニスやマスクド・スーパースターらとのタッグで人気を博しました。前年6月のIWGPでは決勝戦まで勝ち残り、アントニオ猪木と優勝を争った実力者です。

私は「半ケツ」などのコミカルな印象が強かったのですが、一方でガチンコがめっぽう強いとの噂もああって、その二面性もおもしろいところ。

得意技は垂直落下式ブレーンバスターやカーフ・ブランディングなどアメリカンな技が多い中、なぜか地味な脇固めも多用しておりシュートにも自信があったことをうかがわせるようです。

元祖ブレーンバスター

垂直落下式ブレーンバスターは今でこそポピュラーな技になっていますが、マードックのブレーンバスターは獣神サンダー・ライガーが使用したそれではなくて、持ち上げて自らの腰からゆっくり腰砕けに落ちていくようなブレーンバスター

相手の頭部をマットに叩きつけるような現在の垂直落下ではないため派手さはありませんが、逆にいうと相手がぐにゃりと体から崩れていくのが衝撃的です。

元祖ブレーンバスターといってもいいかもしれませんね。

試合内容

アントニオ猪木の手には丸い形が印象的なIWGPヘビー級ベルト、そして傍らには懐かしい大矢選手がセコンドに付いています。当時付き人だったのかな?

猪木は相も変わらずソリッドで筋肉質な美しい肉体。全盛期は過ぎているであろうその体ですが、まだまだ闘志にみなぎっていてオーラをまとっている感じますね。

対するディック・マードックは、自身のコールと共にテキサスロングホーンを掲げアピール。上背のわりに足が細くて、糖尿の気があったのかもしれませんが、上半身のわりに少し頼りない下半身にみえます。

中盤、猪木がナックルパートを叩き込めば、マードックはお返しにとばかりにアメリカンジャブから掟破りの延髄斬り!なんだか自由なファイトスタイルを連想されるマードックは、続いてバックブリーカーに捕らえて、猪木の柔らかい体をさらにしならせていきます。

猪木が張り手でマードックの頬をはたいていけば、頭にヒヨコが飛び回っているようなピヨリ状態に。マードックの一挙手一投足はアメプロの真髄を感じさせるムーブ。エルボーやストンピングにもアメプロの様式美を感じますね。

大技不在の攻防が長く続きますが、猪木はインディアンデスロックに極め、さらに弓矢固めを狙うもやや不完全な格好に。

あーっと!ここで放送時間が終了となります!それでは、さようなら。

放送終了後のお楽しみ

というわけでここで放送終了。以後は実況・解説がない状態で動画が続きます。

初めてプロレス会場に行ったときに「あ!」っと気づいたのは、実況・解説が聞こえないことではないでしょうか?そういう意味では、本動画はテレビプロレスと生観戦の2つの楽しみ方ができますね。

話が逸れましたが、終盤になると次第に猪木がキラー殺法をみせていきます。

ナックルパートの連発からスリーパーホールド(まだ魔性成分は少な目)を仕掛けた猪木に対して、チンクラッシャーで切り返していくマードック。

そして、ついに観客へ見栄を切ってから…必殺の垂直落下式ブレーンバスター!

カウント…2!

さらに続けてマードックは子牛の焼き印押しことカーフ・ブランディングを敢行!そこからオクラホマ・スタピートにつなげるもカウント2。

勝利を確信したマードック、不用意に猪木に背を向けてしまう。

マードックがくるくる回るもんだから、ちょっとアレ?ってタイミングになったものの、猪木の延髄斬りがズバリと決まった!

カウント3、猪木はからがら勝利を掴むことが出来ました。

試合後の乱闘

試合後、オーエン・ハートと思われる選手(ちょっと自信がないです)とリバプールの風こと山田恵一がにらみ合いから乱闘に発展。

周りには橋本や飯塚やネコさん、のちに退団してしまう片山など、平成新日本を支える若い選手たちがチラホラ。この辺りも過去動画を見る楽しみの一つですね。

さらにマードックは勝利証書を奪って破る暴挙に。まだまだやってやるぞ!というアピールかもしれません。

さて、猪木のIWGP防衛ロードですが、(本試合前にビガロから防衛済みで)この後はスティーブ・ウイリアムス、長州力の挑戦をはねのけ合計4度王座防衛しますが、足の骨折のためベルトを返上することになり、以後はIWGPのチャンピオンになることはありませんでした

偉大な初代チャンピオンは誰にも敗れることなくベルトを返上し、翌年伝説の8.8横浜文体でチャンピオン藤波に挑戦することになりますー

編集:週刊プロレス
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