新日本プロレスワールド【NJPW今日は何の日】2018年7月14日:G1 CLIMAX28公式戦 EVIL対マイケル・エルガン!

こんにちは。野良プロレスコラムニストのアツコアツオです。

金曜日は闘いのワンダーランド!

毎週金曜日にお届けする『NJPW今日は何の日』のコーナーです。

新日本プロレスワールドのアーカイブにある過去の試合から、アツコアツオが独断と偏見で選んだ1試合を紹介します!

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7月14日は何の日?

今回は、2018年7月14日に大田区総合体育館で行われたこの試合をテーマに考えてみることにしましょう!

真夏の祭典G1クライマックスの季節がやって来た!

当時はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン所属だったEVILと、今は亡き(いや死んではいない)”ビッグ・マイク”ことマイケル・エルガンの公式戦です!

誰やねんからガイジントップへ

新日本マットにおいて、間違いなく一時代を気づいたマイケル・エルガン。まずは彼のキャリアを振り返ってみたい。

私が初めてマイケル・エルガンの名を見たのは、プロレスメディアでの小さな記事だったように記憶しています。2014年5月17日、当時IWGPヘビー級チャンピオンだったAJスタイルズ、前王者オカダ・カズチカと3WAYで行われたROHでのトリプルスレッドマッチでした。

仮にもこのトリプルスレッドはIWGPヘビー級選手権試合であり、プロレス的思考で考えれば当時名の知られていないエルガンが取られることは明白でした。とはいえ何が起こるかわからないのがプロレスですから、大丈夫かよと思っていたのですが…。

結果はエルガンがAJに取られるという、AJとオカダが勝敗に絡まない(ベルトが移動しない)形で、大方の予想通り試合は終了しました。

私の中ではマイケル・エルガン=誰やねんの位置づけだったのですが、翌年G1クライマックスの出場選手にエントリー。前年にはROG世界ヘビー級チャンピオンに就いていたとはいえ、新日本プロレスファンにとっては、まだまだ誰やねん系のレスラーだったのではないでしょうか。

2015年のG1クライマックスでは結果は残せなかったものの強烈なインパクトをファンに植え付けることに成功し、その年のタッグリーグでは棚橋とチームを組み出場。一気にナンバーワンガイジンに躍り出ました。

当時、新日本のガイジンはバレットクラブ所属のヒールが大半を占めていたことから、強力なベビーフェイスガイジンをゲットする結果になりましたね。

翌2016年6月19日、DOMINON6.19のケニー・オメガとのIWGP-IC王座を賭けたラダーマッチは、間違いなくエルガンのベストバウトであり、新日本内でのキャリアにおけるピークといっても過言ではないでしょう。

私はファイトスタイルやキャラクター、また入場曲・コスチュームやガウンのデザイン(バーベルのロゴやバニラアイス/ジョジョ風のコスチューム)が好きだったし、ビッグバン・ベイダーやスコット・ノートンのように、末永く愛されるパワー系レスラーになると確信していたんですが…。

どういうわけか、エルガンは契約満了で新日本を去ることになりました。

玉石混交のネット記事によると、どうもメインストリームで使うつもりがない新日本側と、メインイベンターを目指していたエルガンとの思惑が一致しなかった模様。

このあとエルガンは新天地を求めてアメリカ・インパクトレスリングや大日本プロレス、プロレスリングノアなどに参戦しますが、大きな結果を得られることなく、レスリングキャリアをフェードアウトしてしまったようです。

というのも、新日本でのキャリアハイの後は、女性へのDVやプロテイン窃盗などの素行不良が頻発し、国内外ともどの団体も彼を使いたがらない状況だった模様です…。

ジャパニーズスタイルのレスリングに適応し、新日本のリング上であれだけ活躍できたレスラーなのにとても残念でなりません。

試合内容

さて、今回紹介するG1クライマックス28でのエルガンとEVILの一戦は同年齢での対決となりました。

エルガンはまさに鋼のような肉体でガウンを脱いだ瞬間、会場からどよめきが起こります。クスリ系ではない、ウェイトで作られたであろう至ってナチュラルで超肉厚なマッスルボディ!この肉体だけで説得力たっぷりです。

エルガンは強烈な逆水平チョップでEVILを追い込みますが、ラフ殺法はEVILに分があります。エルガンの腕をパイプ椅子に挟んでコーターポストに叩きつけたり、エルガンのパワーやラリアットを封じる腕への一点集中で試合は進んでいきます。

EVILがエルガンのパワーをどれだけ封じることができるか?というのが試合のテーマにあり、警戒するEVILはエリアのラリアットを避け場外へエスケープすると、エルガンは意表をつくプランチャで対抗していきます。

EVILはさらに様々な手段でエルガンの腕に攻撃を与えていく。ショルダーアームブリーカーや鉄柵へのアームブリーカーなど徹底しますが、エルガンは構わずラリアットでEVILを押し込んでいきます。いや、やはり腕を抑えるエルガンに腕殺しのダメージは確実に蓄積している様子!

試合終盤はEVILの「EVERYTHING」(いや、EVILです)を巡る攻防から、エルガンのカウンターとトラースキックがズバリ。ここからエルガン流スープレックスシテイ状態で試合が決します。

雪崩式ブレーンバスター→コーナーターンバックルへのパワーボム→ブラックタイガーボム→エルガンボムでフィニッシュ。

パワーで押し切ったエルガンが公式戦初戦を白星で飾りました!

なぜメインでフェードアウトしてしまったのか

…新日本が彼と契約しなかった背景から、超うがった見方をしますと、エルガンの試合は勝っても負けても俺ツエープロレスだったんじゃないでしょうか。せっかく丁寧に作っていったEVILの腕殺しも活かしていないし、そしてやや一本槍でワンパターンな試合だったともいえるかもしれません。

そういう意味ではケニー・オメガとのラダーマッチは持ち前のパワーと創意工夫が活きた最高の試合だったといえますし、もしかするとサイコロジーでプロレスをすることは苦手だった(興味がなかった)?のでは…。そういうところで団体はメインで使うつもりはなかったのかもしれませんね。

できればまた、日本マット界のどこかで彼の活躍をみたいものです。

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