今日の一冊はこちら。菅原洋平著『すぐやる!行動力を高める”科学的な”方法』です。
すぐやる!なかなかハッキリ分かりやすいタイトルです。
つられてすぐ手に取ってしまったけれど、読むのを後回しにしてしまった1冊。
帯にはこうあります。
- スマホやネットサーフィン…こんなに時間が経ってるの?となりがちな人。
- 取り掛かればすぐに終わるとわかっていても、なかなか手が付けられない人。
- 頑張らなきゃいけないのに集中力が上がらない人。
- どうせ私にはできませんから、とあきらめている人。
- すぐにできない自分をつい責めてしまいがちな人。
- 今日も仕事疲れたなあ。資格の勉強…明日からでいいか!と先送りがちな人。
どうでしょうか、けっこう当てはまる人、いるんじゃないですか?
仕事から帰ってきて、ブログ更新を目指している私にとってはピッタリなテーマです。
我々はなぜ、先送り・後回しにするのだろう
さっさとやれば終わることを先送りにするのは、アナタがズボラだからではない。
アナタの性格の問題ではなく、脳の仕組みに問題である!
という流れで、作業療養士である著者の知識と現場経験から、脳科学の観点で「すぐやる!」ためのことを紹介してくれます。
脳に別のものを見せてはいけない、見せちゃう時点でアウト、なのだそうで、脳内では無意識に”やるか・やらないか”の選択に迫られているとのこと。テレビリモコンに手を伸ばして無意識のテレビタイムを始めないためには、リモコンさえも見ないことが重要なのだそうです。
あなたの意志が弱い、のではなく、脳科学的にそうならない方法を考えよう!というアプローチです。
いくつか実例を紹介。
★デスクワーク中にパソコンのメールが気になってしまう→使わないときはモニターを消そう
★勉強しようとカフェに行ったのにスマホばかり見てしまう→鞄にしまっておこう
★付箋にTODOを書いて貼るのは止めよう→人間は多くの作業を同時にこなせない。
以前『スマホ脳』という大ヒット本を読みましたが、
常に刺激を出してSNSやゲーム、広告を見せようとするスマホと、目につくと触ってしまいたくなる脳の組み合わせは、現代人にとってはなかなか手ごわい相手です。
すぐ実践に使えそうなテクニックが多数紹介
会議が終わったら作業は終わり、ではなくファイルにはとりあえず挟んでおく、議事録の頭だけちょっと書いておく、など行動の法則を変えることで、脳に対して”次の行動を手を付けてからやめる傾向にある”と分析させることができるそう。
また、”すぐやる”人や一流のしぐさを真似る=ミラーニューロンや、他人の”できた”を脳に見せないなど、実用的なテクニックがいくつも紹介されています。
確かにSNSなんかでは出来たことや自慢話が横行しており、その人だってすべてがうまくいっているわけではないのに、「すごいなあ」「自分はショボいなあ」と思ってしまいがちですよね。脳科学的には、そんなに見なきゃいーじゃん!ってことのようです。
これはすぐに意識したいことです。自己肯定感が低くなってしまう要因になりますもんね。
後半は、脳にとって”手で触ることの重要性”や、”脳に余計な体力を使わせないルーチン化”が、
すぐやる!に繋がる大事な要素であることも触れられています。
テクニック云々もそうなんですが、それよりも、
俺って駄目なやつなんだ~とクヨクヨしなくても、脳みその作りがそうなってんだ!
てわかるだけでも、大変に有意義な1冊です。
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