【闘い詣でのイッテンヨン】新日本プロレス202.1.4東京ドーム『WRESTLE KINGDOM 18』観戦記

こんにちは!野良プロレスコラムニストのアツコアツオです。

すべてのプロレスファンにとって特別な日、それが闘い詣でイッテンヨン!

毎年恒例の新日本プロレス1月4日東京ドーム大会、今年は新日本プロレスワールドを利用してのんびり自宅で生観戦しました。

簡単に試合レポートをまとめていこうと思います。

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『ベルクpresents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム 』2024年1月4日(木)東京ドーム(観衆27,422人)

新日本プロレスのイッテンヨン興行や東京ドーム興行は何度となく開催されていますが、イッテンヨン興行がWRESTLE KINGDOMと銘打たれてからは18回目の大会です。

アフターコロナの声出しOKな状況になったとはいえ、去年の観客より微増程度。やはり平日開催だと首都圏以外のファンに生観戦は厳しいかもしれない。

また、自宅でみられる新日本プロレスワールドの存在が諸刃の剣かもしれません。

一方で、東京ドームのお隣の東京ドームシティホールでは、昼間にグループ会社であるスターダムが興行を打っていて、両興業にハシゴ可能な時間設定になっていたようでした。

今後このあたりの連携がうまく浸透してくれば相乗効果やイッテンヨンはプロレス三昧な空気が出来上がるかもしれませんね。

さて、本大会は大きな目玉がなく、強いていえばブライアン・ダニエルソン参戦ぐらいだったんじゃないでしょうかね。

試合結果は公式が詳しいのでそちらをどうぞ。

ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム – 東京・東京ドーム
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また、今回は自分で撮影した写真がないため、公式のXを引用しながらまとめていきます。

総評

新日本プロレスワールドで全試合生観戦しましたが、いやはやかなりうまくまとまったパッケージに仕上がっていましたね。

試合進行がサクサク大会が進んでいきましたが、ラスト3試合は明らかに温度感が違ってきましたよね。その辺の興行内のギアチェンジがうまく機能しているなあと感じました。

それぞれアツコアツオ的各賞をまとめてみましょう!

MVP:HOTの面々

バカヤロー!とお叱りの声が聞こえてきそうですが、第0試合のニュージャパンランボーから、VS海野&清宮、そしてメイン後の乱入まで…。いまあれだけのヘイトを一手に集められるヒール軍団はいるでしょうか?

介入や反則ばかりするずるがしこいやつらで、あんなやついなければ良いのに!と思っている方、本大会にHOTが存在しなかったと仮定して考えてみてくださいよ。

スパイスのないカレーというか、ただただスゴイ試合が続く興行なだけで、なんのフックもない一本調子の大会になっていたと思いませんか?

まあMVPというにはちょっといい過ぎかもしれませんが、あれだけの嫌われ者になることができる彼らに敬意を表して、ということで。

ベストバウト:オカダVSブライアン・ダニエルソン

ベストバウトはオカダ・カズチカVSブライアン・ダニエルソンで間違いないでしょう。

正直なところ、「オカダは勝たせてもらったな」と思ってしまうフィニッシュで、終始主導権を取らせないブライアンが支配する試合でしたね

小兵でこれといった身体的な特徴がないにもかかわらず、とにかく独特のペースとミステリアスな存在感を醸しながら試合をリードしていました。グラウンドでもオカダを圧倒するし、大技不在の中で徹底した腕攻めと、ゆったりした間とのコントラストがたっぷり効いたランニングニーなどの打撃技も強烈でした。

オカダがこれほど攻められた相手はいないんじゃないでしょうか。関節技を耐えているときの脂汗は鬼気迫るものを感じましたね。

ドロップキックでもペースを掴み切れなかったオカダが、一閃のレインメーカーでなんとか3カウントをもぎ取った!という試合でしたが、とても緊張感があってブライアン独特の雰囲気の中でハラハラさせられた試合でした。

少し残念だったのは、ブライアン・ダニエルソンの過去のキャリアに迫ったり、昨年のAEWの試合を振り返るような煽りVがなかったことですね。

元WWEのスーパースターは名前も変わるし(彼の場合は旧名ダニエル・ブライアンだったからわかりやすい)いろんな映像を使えないのはわかるんだけど、元LA道場生で棚橋とU-30のベルトをかけて戦ったこともある元新日戦士のアメリカン・ドラゴン時代もあったわけですし、彼が何者なのか観客に対してもう少し説明があってもよかったんじゃないかなと。

ただ、試合後に両選手が膝をついた礼をした際に、実況&解説が「オカダとブライアンはLA道場時代に出会っている」ことや「オカダのメキシコデビュー戦の大会にはブライアンも出場していた」などなど、エモいエピソードを語り始めましたので、試合前はそうした湿っぽい背景は極力触れないようにしようという戦略だったのかもしれません。

いずれにしても、ぜひ継続参戦してほしい選手であることは間違いないでしょう!

敢闘賞:SANADA

こういってしまえば身も蓋もないのですが、プロレス界の全員が主役になれるわけではない

本大会のメインイベント、IWGPを賭けた内藤とSANADAの試合が組まれてから、いろんなシチュエーションから内藤の勝利は必然的だったといえると思います。

観客の大ナイトーコールを聞くと…やっぱりこの結末しかないよなと率直に感じてしまった。

そして、残念ながらベルトを明け渡してしまったSANADAですが、試合後にはHOTのEVILとディック東郷の乱入から内藤を救ってしまう。

過去に同じユニットだった内藤/EVIL/SANADAですが、SANADAにはすでにEVILが失ってしまった過去の戦友へのリスペクトが十分に残っていたということ。

内藤のマイクアピールをよそに、肩を落として帰っていくSANADAに、観客は惜しみない真のSANADAコールを送る

そしてSANADAは内藤からの「グラシアス」の言葉で、顔を隠しながらも涙をこぼすのでした。

新日本プロレスの主役は内藤かもしれない。だけど、SANADAがロスインゴを脱退してJ5Gを結成したことやIWGPを奪取したことは誇りに思ってほしい。

久しぶりに、プロレスの敗者の悲しみというものをSANADAにみました。ぜひ敢闘賞を送りたいですね。

裏MVP:ドルフ・ジグラー

ここはあえて、ドルフ・ジグラーと書かせてくれ!

言わずと知れた元WWEのスーパースター。いつか新日本プロレスに来てくれないかなあとずっと思っていたんですが、IWGPタッグの前に唐突にゲスト観客席に登場。現在のリングネームは”ニック・ネメス”というそうです。

来場したからには何かアクションを起こすんだろうなあ…と思っていたところ、初代IWGPグローバル王者に輝いたデビット・フィンレーが挑発し一触即発の乱闘に!

終始出来事をみていた、ある程度プロレスに理解がある妻が一言。

「この人マジでキレてるんじゃない?」

視聴者からこの一言を引き出しただけで大アッパレ!さすがスーパースター!

というわけで、今後の参戦がとても楽しみなドルフ・ジグラーが裏MVPです!

ショッパイ賞:YOH

当ブログでは何かとYOHには手厳しいのですが、ニュージャパンランボーに登場したYOHはなぜか稲中卓球部のジャージを着用。

いったいどんな理由があったんだろう…。しかも勝利条件の4選手に残っちゃっているし。

見せ場だった拝み渡りもカメラのスイッチングでうまく中継されないし、ダメだこりゃ!

今年こそIWGP Jr.戴冠を目指してかんばってほしい!

心配していたワールドの接続は…

結論からいうと「まったく問題なし」でした!

途中に何回かリロードがあったものの、自宅のネット環境によるものでしたので、新日本プロレスワールドに起因する接続不良などはいっさいありませんでした。

有料会員とはいえ、イッテンヨンまでに仕上げてくれたスタッフの皆さんに感謝!

まとめ

というわけでいくつか振り返っていきましたが、まだまだ語るべき試合はたくさんありますよね。

そして翌日のイッテンゴはNEW YERA DASH大会ということで、今日起きた出来事が少し発展したり新展開を迎えたりすることでしょう。

コロナから復活した2024年も、ますます新日本プロレスから目が離せませんね!

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