こんにちは。野良プロレスコラムニストのアツコアツオです。
金曜日は闘いのワンダーランド!
毎週金曜日にお届けする『NJPW今日は何の日』のコーナーです。
新日本プロレスワールドのアーカイブにある過去の試合から、アツコアツオが独断と偏見で選んだ1試合をご紹介したいと思います!
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10月28日は何の日?
今回は2018年10月28日、ビッグパレットふくしまで開催された『SUPER JR.TAG LEAGUE2018』大会の、この試合をテーマに考えてみることにしましょう!
私はついこの間、今回紹介する試合会場であるビッグパレットふくしまに、ビジネス展示会の視察で訪問したんですよ。その時は広い会場に色んな企業のブースが出ていたんですが、改めて試合の映像を見ると同じ場所とは思えない盛り上がり方です(笑)
新日本プロレスワールドでの本試合の映像は、定点カメラ撮影されていて実況や解説がありません。その分、会場に臨場感があって、本当にその地方で観戦しているかのような気にさせてくれます。
テレビプロレスに慣れてしまうと実況や解説が常に喋っていたりするのが当たり前だと感じますが、実際に初めてプロレス会場に行ったときは実況・解説はないわけで、それが新鮮だったりしたものです。
この試合は、ベビーフェイス(善玉)とヒール(悪玉)の対決です。しかも、入場中の奇襲あり・場外乱闘あり・狡猾な分断あり・反則まがいの決着ありと、昔ながらのプロレスというか、古典的な構図でプロレスのいろはを見せてくれる、そんな試合ですね。
ライガーがいるぞ!
長らくJr.ヘビー級という軽量級戦線のトップランナーだった獣神サンダーライガー。惜しまれつつ2020年の1.4東京ドームで引退したわけですが、この試合は引退の約1年前の試合。
試合をするライガーを久しぶりに観ましたので妙に新鮮でした。風車式バックブリーカー、各種掌底、ライガーボム、垂直落下式ブレーンバスターまでフルコースで繰り出します!
パートナーのタイガーマスクは今の動きとほとんど変わらず。永田裕志と四代目タイガーマスクは本当に年齢の衰えをあまり感じさせないレスラーですね。アンチエイジング!
ヒールマスター
ヒールマスターの金丸と、最近人気が爆上がり中のエル・デスペラードのコンビですが、終始試合をコントロールしたのはコチラの組でしょう。
奇襲→場外→分断とペースを掴んだうえで、タイガーのソバットやライガーの掌底で流れを変えられたてしまい、ライガーの垂直落下式ブレーンバスターで勝負あり…と思わせたところで、レッドシューズ海野レフェリーの足をズルっと引っ張る金丸の上手さですよねえ。
プロレスにはいろんな要素が必要ですが、強いの次に必要なスキルは”上手い”かもしれません。
場外に引きずり出したレフェリーが不在の時にやりたい放題に攻撃して、最後はデスペのピンチェ・ロコ(旋回式フェイスバスター)でピンフォール勝ち。ライガー&タイガーのマスクマン組に勝利しました。
金丸はデビュー当時から今に至るまでほとんどスタイルが変わっていないですね。しいていえば鈴木軍に入ってからヒール色がちょっと強くなった程度?
デスペの魅力
それから、この試合ではやや試合運びや勝ち方に小物感がある(失礼!)んですが、最近のデスペ人気は凄まじいですよね。バラをもって東京ドームに現れたときのキャラクターが変わってしまっていますが、高橋ヒロムというライバルがいて、その超陽性キャラのヒロムに対して、ダークヒーロー的な魅力が爆発しています。ライバルの存在とキャラが好対照に機能している、差別化されているのも支持を得ている理由ではないでしょうか。
おそらく、デスペの中の人のキャラと今のスタイルがぴったり合っているんでしょう。葛西純とのハードコアマッチなんかも言動と行動が一致している感じがして、一層ファンの共感を呼んでいるんじゃないでしょうかね。
SUPER JR.TAG LEAGUE2018 優勝は?
ついでに記しておくと、SUPER JR.TAG LEAGUE2018の優勝者は、今回の試合の2組ではなく今はなきROPPONGI3Kでした。
ROPPONGI3Kにはたくさん思うところがありますが、またどこかの「今日は何の日」で語らせて頂きます!
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