この記事はプロモーションを含んでいます。
プロレス書籍をアーカイブするプロレス図書館へようこそ。
アツコアツオが読破したプロレス書籍をまとめています。
本日の一冊はコチラ。
『紙の破壊王 僕らが愛した橋本真也』



誰からも愛されたプロレスラー
読み終わってもいつまでも手元に置いておきたい本にときたま遭遇する。本書は間違いなくそうした類の一冊である。
夭逝のプロレスラー、破壊王こと橋本真也の追悼本『紙の破壊王』はまさに破壊王・愛に溢れまくった哀悼本だ。メジャー団体に所属し第一線で活躍したプロレスラーとしてはトンパチ系レスラーは珍しい気がするが、我らが破壊王は時代が許した愛すべきプロレスラーであるのは間違いない。
紙プロの素晴らしい仕事
本書はタイトルが示す通り、プロレス格闘技専門誌『紙のプロレス』スタッフが手掛けていた橋本真也の追悼特集本である。
紙のプロレス(紙プロ)は、週刊プロレスや週刊ゴングなどの既存プロレスマスコミとは異なるアプローチで雑誌展開をしていたメディアで、わりと賛否ある誌面作りだったように思う。
主要メディアが展開する、現在進行形のプロレス興行を追っていくスタイルとは違い、プロレスの見方・向き合い方・考え方などを選手のインタビューや巻頭記事を通して伝えていくようなやや思想が強めの啓蒙本と言ったらよいか。方向性は違うが、ファイトのI編集長や週プロのターザン山本がファンを導いたように、山口日昇編集長のカラーが色濃く出ていた構成だった。
紙プロは、昭和新日本プロレスや猪木イズム、また「レスラーはかくあるべし」といった主義主張が強すぎて、特に迷走気味だった新日本プロレスには厳しいスタンスを取っていた。平たく言うとかなりメジャー団体をバカにしたような誌面だったと言える(そのくせみちプロなどエンタメプロレス系には寛容と構え方は独特で極端でもあった)。
橋本真也は新日所属時代から紙プロとは交流があり、新日本から誌面にケチが付いて呼び出しを喰らったものの、応対した当時選手会長だった橋本から全くお咎めがなかったらしい。そうした縁や紙プロ好みな破天荒でトンパチなキャラクター、そして振興団体としてバックアップ媒体が欲しかったであろう事情などが重なり合って、ZERO-ONE旗揚げ後一気に親密になったのは必然だったのかもしれない。
本書の内容
本書は紙プロ誌上での過去対談や在りし日のトークショーの再掲、破壊王死後にインタビューした関係者の独白、『Rintama』誌の破壊王人生相談の再掲などを中心にしながら、かつて橋本が唄った「栄光への独白」や破壊王所有おもちゃ、名言集なども掲載。
対談ではミスター・ヒトやドン荒川など昭和新日本の匂いがする橋本と親密だった選手も登場し珍しい人選に興味を惹かれるだろう。
巻末にはわざわざ岐阜まで赴いて撮影した破壊王ゆかりの写真まで掲載されており、過去の素材だけに留まらず全く手を抜かない構成で好感が持てるし、とにかく全編に渡り破壊王・愛が溢れている。
本書を読めば大概のトンデモエピソードを知ることができるし、破壊王の人柄やトンパチぷりの理解が進むだろう。現在新刊で入手することはできないが、古本屋やフリマサイトを除いてぜひ手に取ってみてほしい。
それから、続編(評価イマイチの模様)もあるようなので機会を見つけて読んでみたい。とにかくオススメの1冊だ!
内容★★★★☆
赤裸々★★★★☆
ケーフェイ★★☆☆☆
レア度★★☆☆☆
必読度★★★★★
一言コメント:恥ずかしがらずに読むんや!
今回紹介した本や激レア絶版本も、メルカリなら奇跡の出会いが待っているかも?!


コメント