こんにちは。野良プロレスコラムニストのアツコアツオです。
金曜日は闘いのワンダーランド!
毎週金曜日にお届けする『NJPW今日は何の日』のコーナーです。
新日本プロレスワールドのアーカイブにある過去の試合から、アツコアツオが独断と偏見で選んだ1試合を紹介します!
新日本プロレスワールドとは?
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9月29日は何の日?
今回は、2013年9月29日に神戸ワールド記念ホールで行われたこの試合をテーマに考えてみることにしましょう!
中邑真輔の象徴的ベルトだった、IWGPインターコンチネンタルを巡る戦いです!
衝撃のABEMA×WWE
2023年9月28日17時…。
衝撃的なニュースが舞い込んできた!
なんと無料のインターネットテレビ「ABEMA」で、10月からWWEの「RAW」と「SMACKDOWN」で日本語実況付きで配信されることが決定しました!
しかも、WWEを代表する2番組だけでなく、ビッグマッチを中継すること発表!
うまくいけば、無料で・リアルタイムで・レッスルマニアを見ることができるようになるかもしれません!
私はかつてWWE NETWORK(新日本プロレスワールドのようなもの)の月額会員だったのですが、ABEMAを利用して無料でみることができるっていうのは、とんでもない事態になりましたね…。
2ブランド&ビッグマッチ
一応説明をしておくと、WWEではメインのブランド=地上波テレビ番組が2つあって。1つは「RAW」(赤いイメージカラー)、もう1つは「SMACKDOWN」(青いイメージカラー)。それぞれ所属する選手が異なるため、基本的に両ブランドの選手たちは絡むことがありません。
それぞれの番組には最高位のベルトと、中堅的ポジションのUSとICの2つのベルトが存在していて、月に1度のビッグマッチで両ブランドの選手が一堂に会し、番組の流れを受けたストーリーがクライマックスを迎える、という構図になっています。(たまに例外的に両ブランドが対決したり、ブランドに所属する選手のドラフトがあったりします)
そして、そのビッグマッチの大メインクライマックスが、世界イチのプロレス興行「レッスルマニア」なのです!
今回の発表では、毎週全米で放送されている2番組だけでなく、月に1度のビッグマッチもラインナップされるとのことですが、おそらく莫大な放映権料が発生するでしょうし、いくらなんでも全部タダでは賄いきれないと思うのですが、どうなんでしょうかね。
ABEMAとしては、絶対に有料版のABEMAプレミアムへ誘導したいはずですよね…。有料版では過去のすべてのレッスルマニアや毎週番組NXTもみられるらしいし…。
実際に放送が始まってから状況推移を見守りたい。
奇跡の実現
振り返ると、グレート・ムタがWWEのホール・オブ・フェイムに殿堂入りし、プロレスリングNOAHがABEMAを運営するサイバーファイト傘下になったり武藤敬司が所属になったりして、そしてSHINSUKE NAKAMURA参戦の奇跡の元日興行があって…。
そんな連綿と続くプロレスの大河ドラマが、今回ABEMAとWWEを引き合わせたと考えると、なんだか武者震いしてくる想いです。
今後、ABEMAというプラットフォームを通じて、NOAHの選手にとってWWEへの架け橋になれば、素晴らしい相乗好感を生むかもしれませんね。
選ばれる番組はなにか
一方で、毎週の2番組は試合の重厚さというよりも、番組のクオリティに力を入れている印象があって、リング内外のスキットやトークが長い場合もあるんですよね。試合は「え?それで終わり」と思うことが多々あった。
熱心なファンじゃないと、毎週2番組を見るのは時間的に難しい場合もあるでしょう。コンテンツ大量消費社会において、ABEMA×WWEが選ばれる存在まで高められるか、そして同じく新日本プロレスワールドやレッスルユニバースは対抗することができるのか!ますます注目ですね。
ただ、実況解説がWWE NETWORKでお馴染みのショーフナキ&シュンヤマグチなのはかなり不満。個人的にシュンヤマグチ氏の実況は…ウーン。なんか軽さがあってワードセンスに物足りなさを感じる場合がしょっちゅうあったので、テレ朝レベルの実況解説を想像してるとずっこけると思いますよ。
さあ、前置きがいつも同様に長くなりましたが、今日紹介します試合は新旧WWEスーパースター同士が新日本プロレスのリングで激突した一戦です!
侵略者X
シェルトン・ベンジャミンは、WWEでUSとICの王座を奪取した実績があり、タッグ戦線ではチャーリー・ハースと組んでWWEタッグも獲得したことがある正真正銘のスーパースター。
新日本プロレスファンにとっては、ヨシタツのWWEデビュー戦の相手といった方がわかり易いかもしれません。
WWE退団後は米ROHを中心に活躍し、当時新日本プロレスと提携していたことから新日本マットに参戦となりました。
2012年に参戦した際はMVPをパートナーに参戦しましたが、2013年来日時は鈴木軍のXとして登場。5月に中邑のインターコンチへ挑戦(中邑が勝利)した後、G1クライマックス公式戦ではベンジャミンが勝利。
そして、再び9月のDESTRUCTIONでインターコンチへ再挑戦となりました。
ベルト保持者がG1クライマックスで土を付けられた相手の挑戦を受ける、というお馴染みの流れですが、どんな試合になったのでしょうか!
試合内容
ベンジャミンはやや中型でソリッドなマッスルボディ。
身長は中邑より小さいようなので180cm前後でしょうか。マッチョ系黒人レスラーの系譜でいうと、ボビー・ラシェリーやボブ・サップのようなデカさはなく、バッドニュース・アレンを少し小柄にした感じ。
試合開始早々、アンクルホールドを仕掛け場外戦になだれ込み、しばらくベンジャミンの一方的な時間が続きます。
次第に中邑の蹴り技でペースを掴むと、膝蹴りの連打でベンジャミンの胃袋を破っていく。
ベンジャミンはネックブリーカーやベリー・トゥー・ベリーで反撃、終盤には雪崩式Tボーンスープレックスで中邑を投げ飛ばしていきます。
得意のドラゴンウィップが決まり、必殺のペイダートを放ちましたが中邑が膝で迎撃。
そこから畳みかけるように、ヒザ攻撃から一撃必殺のボマイェにつなぎ、終わってみれば危なげない中邑の完勝となりました。
そして、試合後は丸藤ががやってきて時期挑戦者へ名乗り出たのでした。
中邑真輔のベストバウトは
中邑真輔は世界唯一のレスラーで、彼の生き様・キャリア・そしてファイターとしての芸術性はまさに唯一無二といって間違いないでしょう。
ただ、この試合もそうなのですが、エンディング(ボマイェ)までどうやって物語(得意技)を紡いでいくかという点においては、ちょっと一本調子なところがあるかな?とも思っていて。
そんな中邑真輔のベストバウトは何か?
私にとっては桜庭戦なんですよね。
先の一本調子な展開がまったく読めない相手だったという点で、勝敗もそうですし普段の定石は通じない中でどう戦うのか、ヒリヒリした展開が多かったというのも素晴らしかった。
世間的には”キレた”飯伏戦なんでしょうかね。皆さんの「中邑真輔ベストバウト」もよかったら教えてくださいね!
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