六本木初開催!アフターG1の特別興行 新日本プロレス『G1スペシャル』観戦記

元気ですかー!野良プロレスコラムニストのアツコアツオです。

今回は、新日本プロレスのアフターG1クライマックスのお祭り的大会G1スペシャル』を生観戦してきましたので、振り返ってみたいと思います!

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熱戦譜『新日本プロレス G1 SPECIAL in 六本木ヒルズ』8月20日(土)六本木ヒルズアリーナ(観衆613人/札止め)

新日本プロレスリング株式会社
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六本木ヒルズでの特別興行

昔はG1クライマックス本戦の後にG1スペシャルという単独興行が良く組まれていました。今回は随分ぶりに復活、しかもテレビ朝日のお膝元・六本木ヒルズの特設ステージです。このステージは日替わりで音楽ライブなどが行われている夏のイベントで、新日本プロレスは1日だけここで興行を行いました。

新日本プロレスの大張社長とファンらしき人が親しげに話していて、大張社長曰く「ここで開催することは夢だった、採算度外視のイベント」とのこと。

アリーナステージの正面側にリングが組まれていました。
グッズ販売ありましたがごく少数、限定品はナシ。2021ドームグッズが安くなっていました。

優勝者と外国人選手不在の後夜祭

本大会は、2022年G1クライマックス覇者 オカダ・カズチカ不在の興行ではありましたが、新日本プロレスの素晴らしいレスラーたちが大会を盛り上げてくれました。G1クライマックス優勝者や出場外国人選手が不在のなか、純血メンバーのみでカードにスペシャル感はなかったのですが、野外・六本木ヒルズという特殊な環境だったため、スペシャルな大会になったのではないでしょうか。

私はというと、新日本プロレスは数年ぶりの生観戦。コロナ直前の東京ドーム大会まで遡るかな?いずれにしても3年ぶり以上!

ほとんどの大会は新日本プロレスワールド(サブスク型試合配信サービス)で観れるし、世の中にコンテンツが溢れる時代になって、費用的にも時間的にも余裕がなくて、生観戦に少し消極的になっていたんですよね。だけど今回は六本木ヒルズ開催というスペシャル感と、一番安い席は2000円と破格!だったので、迷わずチケットを購入しました。

…なんですが、当時受付にて「サマチケはお持ちですか?」と聞かれてよく分かっていなかったんですが、どうも私が購入した2000円の席は、<新日本プロレスのチケット>と<テレビ朝日の本社内イベントのチケット=2800円>も購入しないといけない条件だったらしく…。

よく見ていなかった私が悪いんです。確かになんかそんなようなことも書いてあったんですが、あまり分かっていなくて。そんなわけで、2000円だけでは済まなくて4800円で観戦したということになりますね。

テレビ朝日ホームページから引用

で、試合後にその<テレビ朝日本社内のイベント>にも参加したので、最後におまけ的に記しておきます。

大会総括

アフターG1、次期シリーズまでの合間ということもあり、あまり戦いのテーマがない興行でしたが、1試合目から振り返っていきましょう!

この位置で2000円は安い!…出費は4800円だけど。(ボソッ)

久しぶりの会場生観戦。試合開始前に流れる、Night wishの「Wish I Had An Angel」とワールドプロレスリングでもお馴染みの「ザ・スコアー」が懐かしくって嬉しかったなあ。

試合前に棚橋が登場!
第1試合 中島佑斗 VS 大岩陵平

ヤングライオン同士の第1試合。中島の方がデビューは早いのですが、デビュー戦でケガしてしまっているので、実戦経験は大岩の方が多いかもしれませんね。中島はヤングライオンらしからぬ、ふてぶてしい態度と表情でハングリーさに溢れています。棚橋と同じ岐阜県大垣市出身。対する大岩は令和に蘇った和製ヘラクレス(と私が勝手に呼んでいる)。

最近のヤングライオンは、本当にグッドシェイプでマッチョマンが多いです。先輩の指導と日ごろの練習や食事が充実している証拠でしょう!試合はというと、サイドスープレックスを繰り出した大岩が逆エビ固めで勝利。中島選手は足関節技が豊富でしたが、彼の試合スタイルは格闘技志向なのかな?

中島のショルダースルー
第2試合 藤田晃生 VS 鈴木みのる

鈴木みのるが第2試合観れるのは贅沢ですねえ。

対する藤田は鈴木みのるの憧れて新日本プロレスに入ったとか。以前、彼の想いからシングルマッチが実現していますが、今回は2度目のシングルマッチでしょう。試合は見事玉砕しましたが、要所要所で意地を見せてくれました。フロントスープレックス(というかスロイダー気味)が決まりましたが、最後はエグイ角度のコの字型逆エビ固めでギブアップ。

かつての藤原道場のように、藤田も鈴木みのるから英才教育を受けているように感じました。藤田もヤングライオンですが、すごい体をしています!

鈴木みのるは腕・足関節・スリーパーを中心とした得意な展開
第3試合 石井/YOH/YOSHI-HASHI/後藤 VS 外道/SHO/高橋裕次郎/EVIL

なぜ私はYOHにノレないのか。今回の試合でその一端が見えたYOHな気がしました。

YOHは自他共に認める感情が出にくい(意図的に出してない?)選手。悪役に捕まるシーンが多く、一方的にコテンパンにやられる展開が多い。プロレス的にはそこから逆転していかないと、さんざんヒートを買った悪役とやられていた選手にカタルシスが生まれないし、観客がスカッとしない。彼は感情が出ない選手なんだから、あんまりやられっぱなしの展開には向いてないんじゃないかな?冷酷な俺強えープロレスが合うのかもしれません。

YOHがヤングライオンの時、末恐ろしい選手がいるもんだ!とびっくりしてたんですよ。ヤングライオンの時から、ずーっとYOH(小松洋平)とSHO(田中翔)はセット売り出しだった。私が今でもYOH選手のベストバウトだと思う試合は、棚橋と組んでDDTのHARASHIMA&大家組と対戦した対抗戦。DDTファンの方には悪く聞こえてしまい申し訳ないんですが、格の違いが出た試合であり、新日本プロレスはヤングライオンでもこれだけできるんだ!と驚いたのを今でも覚えています。

一方SHOは、正直ぎこちなくて、カタくて危なっかしいヤングライオンだなあと思っていました。そこらNOAHのリーグ戦に出場し、海外遠征時代には総合格闘技の試合も経験した。そして、SHOを裏切ってバレットクラブに入り、完全に化けた。最近のSHOの笑顔は狂気すら感じますよ

どこで差がついたYOHとSHO…ん?もしかして私のような意見は少数か?

試合は後藤が勝ちました。(雑!)

マスクもいい、体もいい、身体能力も高いYOH。YOHはプロレスを愛しているのか?!

YOH選手は数年前の1.4東京ドーム大会の後、ばったり遭遇して握手してもらったことがあるんです。ヤングライオン時代は撮影会に参加したこともある。個人的にものすごく期待している選手なんです。IWGPを目指して頑張ってほしい

第4試合 ワト/棚橋 VS 田口/矢野

現在、本隊とCHAOSは友好関係にあるため、同門対決と言っても良いでしょう。しかも互いのタッグパートナー同士の対戦。

試合はご陽気な感じで、お祭り的ムードで進みますが、中盤以降はシリアスモード。この辺の試合の流れ方が本当に素晴らしい。あれ?いつの間にか試合になっている!というようなスムーズさ。田口なんか随分前からコミックレスラー化していますが、締める(ケツの穴ではない)ところや要所を抑えるところは流石の一言。実力者じゃないとオチャラケはできないし、そう言うところはファンはシビアに見透かしてしまいますから、田口のコミカルファイトが通用しているのは実力がある証拠

最後は棚橋と田口のズボンずらし合い対決(ガキ使モリマン対決みたい)の末、棚橋が丸め込みでフィニッシュ。棚橋の半ケツはまさにG1スペシャル

棚橋はいつもプロレスファンの味方で居てくれる。みんなの方が棚橋を愛してます。
最後はノーサイド、なかなかタイツを上げない田口。

試合後、ワトからIWGP Jr.タッグのリマッチ宣言。ユナイテッド・エンパイアのTJPとアキラに取られたベルトに田口と挑戦したいと要請。

田口「俺たちは七転び八起きじゃあないぞ!六転び九起きだ!」言葉の意味はわからんがすごい自信だ

第5試合 本間/真壁 VS O-カーン/ジェフ・コブ

アツコアツオ激押しのグレート-O-カーン登場!

新日本プロレスでずいぶんと久しぶりのギミックレスラーでありながら、これだけの格闘技的強さと圧倒的ビジュアル、そしてプロレス脳を持ったレスラーがいただろうか?

G1の戦績は今一つ伸びませんでしたが、オカダ・カズチカとの三森すずこ争奪マッチを空想するプロレスファンは少なくないはず

帝国からジェフ・コブも駆け付けた!

対するは、かつてタッグチームとして名を馳せたGBHの真壁/本間組。真壁なんていつ以来の試合だろうか?スイーツ以降、新日本プロレスを世間に届ける役割を担ってくれているのはうれしいが、バリバリでG1クライマックス本戦を戦い抜いてきた帝国の2人とは、かなり力の差があるように感じました。

こけしはいつもグッドシェイプで本当にすごい!

試合はジェフ・コブが必殺のツアー・オブ・ジ・アイランドで本間からピン。

第6試合 BUSHI/SANADA/鷹木/内藤 VSTAKA/デスペラード/タイチ/ザックセイバーJr.

ロスインゴVS鈴木軍。TAKAみちのくが入っているのは嫌な予感しかしない(笑)

対照的な両チームの試合前。

この試合中、外を走っているバイクの爆音が響きわたったんですが、タイチが「ウルセー!」と怒鳴ったりザックがイライラしたりして、野外ならではの選手のリアクションがとても面白かった。この試合の時間になると、心地よい風が吹いてきて、セミの鳴き声も聞こえてきました。つい数年前の西武ドーム大会を思い出してしまいました。

試合は内藤がデスティーノでTAKAからピン。お約束通り…ではなく、終盤タイチはTAKAに向かって「勝てるぞ!」と声を掛けていましたから、惜しかったのかもしれまんせんね。

最後は恒例のデハポン締め。「来年も六本木ヒルズ大会があることを願って」心の中で叫んでくだっさい!とのことで、来年も開催されると良いなあ。

テレビ中継ではよく見るけど、生で久しぶりにみるデハポン締め。やっぱライブは良い!

オカダはすべてを越えて新日本の象徴になる!

本大会には出場しませんでしたが、G1スペシャル終わりにオカダ・カズチカについても振り返っておきたい。

2022年の新日本プロレス・G1クライマックスは、まさに「記録的猛勝負」でオカダ・カズチカの優勝で終わりました。準決勝ではタマ・トンガを、決勝戦ではウィル・オスプレイを破って優勝に輝いたわけですが、試合中は対戦相手を推す判官びいきめいた雰囲気があって、(またオカダか)と思ってしまうのも、プロレス沼に長く浸かるファンの心理

ですが、それだけオカダ・カズチカが強すぎることと、新日本プロレスというファミリーだけではなく、日本のプロレス界を背負っていく・盛り上げていく信念や気概が感じられることから、オカダ以外に日本のプロレスを引っ張っていくレスラーはいない!とも思っています。IWGP封印論争や、2022年G1クライマックスでのマイクアピールを聞いていると、本当に彼にプロレス界の未来を託したいと心から思うのです。

私は大昔から新日派だったので、新日本プロレスが(いろんな意味で)ダメなときもずっと応援してきました。ですから当然そうした肩入れはあるものの、現在の男子プロレス界は「新日本プロレスか、それ以外か」という状況というのが私の見立てです。

棚橋弘至がベルト戦線から一線を退いたを状態である今、プロレス村から飛び出して、世間にプロレスをアピールできるのは彼以外にいないでしょう。アントニオ猪木から直接薫陶を受けていないオカダ・カズチカですが、新日本プロレス50周年にして、彼はアントニオ猪木以来の”象徴”になるような気がしています。まさに、レヴェルが違う選手になった彼が、これからもプロレス界を未知のステージに引き上げてくれると信じています!

おまけ

テレビ朝日のサマステイベントからいくつか写真を載せておきますね。アラフォーのおっさんがライオンマークのTシャツを着て一人で参加するには、厳しいすぎるイベントでした。

(内容的には小学生低学年向け、これで2800円は高くないですかね…)

入場した流れで参加する流れになるドラえもんアトラクション
ドラといっしょにタイムツェッペリンに乗って冒険!このドラ指示が多いです。
こちらも流れで参加することになるクレヨンしんちゃんブース。
紙飛行機を作ります。センチュリー21の文字が冷めます。
この画面に先の紙飛行機を投げます。投げる紙飛行機は画面にあたって落ちます。このゲームとは関係がありません。
紙飛行機を投げるアトラクションです。
これは何?
みんなも博士になろう!
おひとつどうぞ!
これはなんだ?
タイミングが悪く、カルテットのうち1人だけ。

このサマステテレビ朝日本社イベント、いつもはグッズショップから通り抜けできる通路だと思うのですが、そこを催し場にしたんですね。

もう夏は終わってしまいますが、興味がある方は言ってみて下さい。イベントの対象になるような小さなお子さんがいる方も、オススメはしません。

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