こんにちは。アツコアツオです。
漫画家ゆでたまご先生を研究する【ゆでたまご研究所】へようこそ。
今回はゆでたまご先生の週刊少年ジャンプの初期読み切り漫画について紹介しましょう。集英社の赤塚賞に応募し準入選となったのち、『下町戦争』に続いて掲載された『キン肉マン エラギネスの巻』です!
赤塚賞に準入選し、週刊少年ジャンプに読み切りが掲載された『キン肉マン オカマラスの巻』の続編です。
『キン肉マン エラギネスの巻』
前作『キン肉マン オカマラスの巻』のウルトラ一族の8人目の弟というキワドイ設定はそのままですが、あまりその設定に引きずられることなく、ダメヒーローのキン肉マンが市民にいじめられながらも地球を襲う怪獣と戦います。
この作品で、ほぼキン肉マン連載の初期設定が固まったという感じですね。また、前作のオカマラス同様、本作で登場するエラギネスもキン肉マン初期の怪獣退治編に登場しています。
本作は長い間原稿を紛失していて、今回ジャンプ掲載以来の再掲となったようで、『キン肉マン オカマラスの巻』とともに『キン肉マン特盛』に特別掲載されることになりました。
これは女房を質に入れてでも買いに行かなあきまへんで!
『キン肉マン エラギネスの巻』の内容
編集の中野和雄さんから、読み切りを書くように依頼を受け冬休みを利用して描いた作品だそうです。『下町戦争』と本作の掲載を経て、ゆでたまご先生は週刊少年ジャンプで『キン肉マン』を連載することになるのです!
どうやら先の2作は連載に向けた査定の意味合いがあったとのこと。ただ、中野さんからは「ちょっと絵が荒いなあ、急がせすぎたかな」と言われたそうです。とはいえ、やはり『キン肉マン』の読者人気は高かったようです。
確かに、前作『キン肉マン オカマラスの巻』に比べて、ちょっと書き込み具合いが雑なコマもありますが、トーンもなくベタか線のみで書かれていますので、けっこう時間がかかったのではと想像します。登場する怪獣のエラギネスは、エラが張っているからエラギネス。笑福亭仁鶴がモチーフ?それとも中井先生がモデル?…怪獣の体はウルトラマンに登場するレッドキングをイメージしたとか。
内容はというと、キン肉マンがウルトラ兄弟に劣る要素を考えた末に、ウルトラ兄弟はハヤタやダンのような男前が変身するではないか!とスーツを着て街を繰り出します。イケメンを見つけて額の肉シールを張るも、それはマネキンで結局壊してしまって店のオヤジに怒られたり、チンピラに金をせびられてカツアゲにあったり…。
脈略のないギャグがどんどん炸裂しますが、そこに怪獣エラギネスが登場します。キン肉ビームでかっこよく退治するものの、やはり最後はドジをやってしまうというオチ。私はドジで強いつもり。愛すべきキン肉マンの定番ですね。
アデランスの中野さん初登場
なななんと!既にアデランスの中野さんが登場しています!
赤塚賞準入選の授賞式で中野和雄さんと会っているでしょうから、登場するのは不思議ではないのですが本作に登場していたとは!
というわけで、『キン肉マン エラギネスの巻』の紹介でした。
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