初スターダム生観戦! 2022年3月26日『STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Best~』

2022年3月26日、女子プロレス/スターダムを初観戦!

LECクリンぱっ!Presents STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Best~

久しぶりに両国国技館へやってきた!両国に来たのはいつぐらいぶりだろう。

私はプロレスファン歴23年になりますが、新日派ですか?全日派ですか?でいうと圧倒的に新日一筋。最近は新日本プロレスワールドという有料ネット配信に加入しているため、生観戦が減っていたし、さらにCOVID-19の蔓延でさらに足が遠のいていました。

女子プロレスを観戦するのは初めて。正直言うとあまり予備知識もない。
プロレスコラムニストデビュー1発目の記事になるが、観戦した理由、会場の様子、熱戦譜、考察(めいたもの)などをお届けしましょう。

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観戦の決め手は、KAIRI・プロミネンス・有田

今大会の目玉は、なんといっても元WWEスーパースター、宝城カイリ=カイリ・セイン=KAIRIがスターダムに参戦することでしょう。
カイリはもともとスターダム出身で、退団後WWEに移籍。下部組織のNXTを経てWWE本編に登場し、高年は華名=ASUKAとともにカブキ・ウォーリアーズとして活躍した、世界標準のスーパースターです。
野球に例えるなら、楽天イーグルスからニューヨークヤンキースに移籍した田中将大投手がイーグルスに帰ってくるようなもの。
世界を経験したスーパースターを観ようじゃないの、というのが観戦の動機です。

そして他団体のユニット、プロミネンスのスターダム初登場も見逃せません。いまやスターダムのトップオブトップであるジュリア率いるドンナデルモンドと、以前所属していた団体の妹分である鈴季すず属するハードコア集団プロミネンスと激突します。

そのこと自体は週プロを読んで知っていたんですが、以前所属していた団体(アイスリボン)にも疎く、正直あまりピンと来ていなかったんです。

それを気づかせてくれたのがくりぃむしちゅー有田氏のYouTube『プロレス噺オマエ有田だろ!!』でです。
過去の歴史や因縁を丁寧にわかりやすく解説してくれており、本大会のプロモーションの意図はなかったでしょうけど、ジュリアと鈴木すずの関係を読み解くのに一役買っており、どこか昭和プロレスのにおいを感じた私は、観戦することを決めたんです。

会場の様子

当日はあいにくの雨。春の嵐が吹き荒れる両国国技館。
当日券売り場には人はばら。
長い列ができていたものの、会場までの列はすんなりと進みました。

せっかく来たのでグッズを買おう!と事前に公式サイトで調べていましたが…。

アナウンスされていた通りのラインナップ。
Tシャツやグッズが少なくて、アイドルコンサートのようにポートレートとかチェキが中心。
なんだけど、ポートレート&チェキの行列がえげつない。
感染対策シフトの観客数でこれだったらば、両国フルハウスになったらどーなるんだろうね

とはいえ、1000円なので何か買おうと思ったんだが、じゃあ誰を買うって特定の推しがいるわけでもないし、とにかく列に辟易して断念。

よく生観戦する新日本プロレスと比べると、かなり男性率高め。しかもオッサン
もちろんオッサンというのは自分も含めてですが、この辺りもややアイドルコンサートと近い感覚かもしれないですね。

熱戦譜『LECクリンぱっ!Presents STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Best~』3月26日(土)両国国技館(観衆2712人/コロナ対策限定人数)

2022年3月26日 『LECクリンぱっ!Presents STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Best~』
『LECクリンぱっ!Presents STARDOM WORLD CLIMAX 2022 ~The Best~』 3月26日(土)両国国技館(観衆2712人/コロナ対策限定人数) 試合結果 ◆フューチ

アツコアツオ私的MVP:コグマ
アツコアツオ私的裏MVP:ウナギ・サヤカ
アツコアツオ私的ショッパイ賞:向後桃

MVPはゴッデスオブスターダム選手権(タッグタイトルマッチ)に出場し相手の攻撃を受けに受けたコグマ選手に贈りたい。コグマ選手は若くして引退し、数年ぶりに出戻った選手ですが、ハイスピードジーニアスの呼び名が示す通り、プロレスセンス抜群の選手。重いウェイト(失礼)を感じさせない、スピード感ある器用な選手という印象です。残念ながら試合には敗れてしまったが、試合を作る大きな役目を果たしたのではと感じました。

そして裏MVPはウナギ・サヤカ選手。タッグマッチではあるが、KAIRIのスターダム復活マッチの対戦相手の切符を掴んだのは、日ごろのウナギ選手の強烈なバイタリティーのなせる業でしょう。

見方によっては、お調子者・目立ちたがり屋の印象も確かにありますが、こうした自己主張の強さが彼女の強み・魅力であり、出る杭は打たれるが、彼女の場合は打たれても凹まない、打たれてもまた飛び出してくる、そんな”しつこさ”さえも感じさせます。実社会ではイイコチャンになりがちな一般社会人からすると、彼女の振る舞いは嫉妬の羨望でもあり、ある種の憧れでもあると思うんです

試合はというと、こちらも残念ながらKAIRIのダイビングエルボードロップから岩谷のムーンサルトプレスのフルコースで敗れてしまいましたが、きっちりとKAIRI凱旋のインパクトに花を添えたし、KAIRIの怖さも引き出した。
こうした彼女の憎まれキャラでなければコテンパンな結果は生み出せなかったかもしれないし、そういう意味ではジョバーの役目はきっちり果たしたと言えるでしょう。

やや気が引けるが、野良プロレスコラムニストとしては残念賞も挙げておきたい。
向後桃選手。ガントレットマッチに登場し、619の失敗が残念。その他大きな見せ場なし。
まもなくデビュー3年目の移籍組のようですが、派手な技に頼ることなく、奇しくも敗者をMVPに選んだように、受けて輝くプロレスの醍醐味を習得すべく、上位選手の振る舞いをよく観察し成長してほしいと思います。

注目の2試合 KAIRI復活とプロミネンス来襲

KAIRIのWWE前のことは週プロでしか知らないので比較することはできませんが、一挙手一投足が非常に丁寧で、しっかり間を取り、大きな動きで立ち回っている印象を受けました。
大会場や言葉が通じないWWEで生き抜いてきた、さすが元スーパースターですね。(かつてTAKAみちのくが凱旋したときも同様の印象を持りました)

新技のバックハンドブローと足を取っての極め技(クラーケンロック)を披露しつつ、必殺のダイビングエルボーで勝利にアシスト。ちょっと違和感があったとすれば、思った以上に観客の歓迎ムードが高くなさそうだったこと
聞くとWWEに移籍し退団したあと2年間のブランクがあるというと、約5年という期間を考えると、KAIRIを知らない現行のファンだっているんでしょう。

さらにいうと、スターダムファンも入れ替わっているかもしれないし、KAIRI退団前では、例えばコズミックエンジェルもドンナデルモンドも存在していなかったわけで、そのユニットに興味を持って新たにファンになった人だっている。

かくいう私もその1人だし、WWEのKAIRIすげ~とはなっても、全員が「おかえり!」という感情なわけではないのかもしれません。凱旋からスターダムがホームの選手になるのか、継続参戦するかどうかわからないが、今後も参戦しWWEでの経験を存分に発揮してもらいたいものですね。

また、プロミネンスは首を狙うジュリア不在の前哨戦とはなったが、お披露目マッチとしては十分なインパクトを残しました。彼女たちのユニットが標榜するハードコアな戦いが少し垣間見えたが、もう少しプロレスを超えた私怨の部分が見れるとさらに良かった(もちろん猪木の言うプロレス道の範囲内で、ですが)。
鈴季すずのジュリアとの再会を待つとしましょう。

今回の観戦で感じたこと

冒頭にも触れたが、本当に久しぶりのプロレス生観戦でした。

試合内容以外で、全体の感想。

  • withコロナの座席配置が快適…前の席と両隣が不在でゆったり観戦できた。
  • 長いよ!17時スタートで21時終了…観戦時間4時間

プロレスは男性客多めであり、スターダムはさらに男性客多め。ゴッツイ体の人も多いかもしれない。
コロナシフトの座席はそういう意味ではかなり快適でした。ただ、フルハウスで歓声飛び交う両国国技館を経験しているだけに、空席ありの手拍子応援に物足りなさは感じますね。
それは選手も同様だろうから、早く以前のようなプロレス観戦スタイルに戻ることを切に願います。

また、今回の大会、長尺かつ盛沢山すぎて疲れてしまった。人によっては推しの選手や期待する試合が同じとは限らないことは当然理解しています。ですが、本大会においてはプロミネンス来襲とKAIRI復活が大きな山場であり、そのあとタイトルマッチ、しかもシングルが2試合もあるというのはどうなんだろう。

正直なところ、観戦者の集中力が続かない…と感じてしまいました。前半のMIRAI対飯田沙耶が良かっただけに、その流れで上昇気流に乗ろうとすると、やはりKAIRIの試合がピークになってしまい、メインイベントが興業のピークにはなっていなかったと感じてしまいました。

同じお金を払うなら欲張りセットの方が良いし、滞在時間も長い方がお得だろうけど、大会のパッケージとして考えると試合数がやや多いのではないでしょうか。

そう考えると、最近目玉カードが少ないと言われ新日本プロレスだが、興行パッケージはなかなか見事だと改めて認識させられました。

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