サクサク読めるアホな事件の短編集、電車移動中にいかが?書評『アホか。』百田尚樹著

今回ご紹介するのはこの1冊。『アホか。』百田尚樹著です。

百田尚樹氏は小説家として有名で、『海賊と呼ばれた男』『永遠の0』など映画化された作品がたくさんありますが、関西キッズの私にとっては、探偵ナイトスクープの放送作家という印象が強いです。
(小説や映画はまったく見たことがありません)

本の構成は実にシンプルで、あほちゃうか!という日本の珍事件を中心に、1つ3ページほどで書かれています。
92ものアホな事件が紹介されており、それに著者がツッコんでいくいうスタイル。
1つの事件は5分もかからず読めますので、移動中にちょこちょこっと読むにはちょうどいいのではないかと。あまり読書慣れしてない方にもお勧めです
逆に言うと、ゆっくり腰を据えて読む本ではありませんので、ご注意を。

そして右寄りな発言が多いことから、本の中にもそんな話が多いのか?と想像しましたが、ニュース内容や著者からさほどの政治思想も感じませんし、かなり慎重に言葉を選んでツッコんでいる印象を受けました。
本書は有料個人サイトの会員向けに毎週配信しているメルマガをまとめたものらしく、要は自分のファン向けであるコラムであるにもかかわらず、かなりフラットな目線で書かれているな、と感心しました。

どうやらこのメルマガまとめはシリーズ化しているようで、本書のほかにも『偽善者たちへ』『バカの国』があるようです。有料会員用メルマガで書籍化するなんて、二次使用はこうあるべきですな。

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