【闘い詣でのイッテンヨン】棚橋引退の新日本プロレス2026.1.4東京ドーム『WRESTLE KINGDOM 20』観戦記

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こんにちは!野良プロレスコラムニストのアツコアツオです。

すべてのプロレスファンにとって特別な日、それが闘い詣でのイッテンヨン!

©新日本プロレス

毎年恒例の新日本プロレス1月4日東京ドーム大会、まさか通常のチケットが売り切れるとは…慌てて外野スタンドを購入して現地から応援してまいりました!

©新日本プロレス

会場チケット完売、そして全国ネット地上波ディレイ放送が実現した東京ドーム大会!

簡単にまとめつつアツコアツオ的各賞を発表していきましょう!

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『サンセイアールアンドディ presents WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム 』2025年1月4日(土)東京ドーム 棚橋弘至引退(観衆46,913人)超満員札止め

近年のプロレスファンが見たことない景色がそこに広がっていた…。

文句なしの超満員札止め!ナント昨年の約2倍の動員となりました!

外野席開放でこれでもかと詰め込んだ客席。それでも外野スタンド発売から早々に完売になってしまいました。

おそらく花道への続く入場セットなどの関係でこれ以上外野席を増設できなかったんだろうと推察しますが、おそらく団体側も「ここまで売れるとは…」と驚いたのが本音だったのではないかと。

とにかく準備した席はすべて完売という結果は業界やファンにとってうれしい限りです!

外野スタンド最上部からの景色

総評

超有名金メダリストのウルフアロンのデビュー戦、お茶の間を席巻した2025年プロレス大賞MVPの上谷、ランペイジの武知など一般層を巻き込み環状線の外にも届くラインナップが動員に大きく影響したであろうことは想像にたやすいですが、何より棚橋の今までの活躍や功績に敬意を表して、純粋に「生で応援し最後を見届けたい!」と思ったファンが多かったことでしょう。

それでいて試合数はそれほど多くなく、持てるネタをすべてのカードに投入したとは決して言えない、見方によってはカード編成に余裕が垣間見えるラインナップ。

観客にとっては、詰め込みすぎず大会終盤の大メインクライマックスへ向けて盛り上がりが最高潮に達していくカード編成だったのではないでしょうか?

とにかく大観衆の熱気と歓声が感じられる最高の空間でしたね。

試合結果は公式が詳しいのでそちらをどうぞ。

新日本プロレスリング株式会社
新日本プロレス公式ウェブサイト。最新のニュースや記者会見、試合結果速報、チケット情報、選手プロフィール。

以下、マニアならではの視点でアツコアツオ的各賞を選んでみたいと思います。

(選手は敬称略とさせて頂きますのでご了承ください)

MVP:ウルフアロン

古くはルスカやヘーシンク、カート・アングルなど金メダリストがプロレスデビューした例はありましたが、日本プロレス史上で日本人金メダリストがプロレスデビューしたことはこれが初めて!

とにかくウルフが良くやってくれました!頑張ってくれました!

デビュー戦としては100億点の結果と試合内容で、フィニッシュへ繋がる腕ひしぎの展開も素晴らしかった

ぽっちゃりぎみなどビジュアルのことを指摘する意見もありましたが、個人的には若き日の橋本と武藤を混ぜたようなワイルド風な見た目も嫌いじゃないし、思い切った黒のショートタイツも好感が持てましたね。

プロレスをしたのに総スカンを喰らった北尾、プロレスを拒絶し客が付かなかった小川のことを考えると、世論のプロレスへの理解力の深化(割り切りと言った方がいい?)と時代の流れには驚かされますね。

金メダリストのオーラをまといつつ十分に「強さ」の片鱗も垣間見えたし、古典的なアメリカンプロレスのテクニックも様になっていた。欲を言えば、もっと勝利への渇望と歓喜のおたけびが見れればよかったなあ~なんて。勝利という結果を目指した柔道選手時代と比べると、どうしても結果ではなく内容で勝負しなければならない世界なので、だからこそ試合が終わった安堵感の方が目立ってしまったかな。

いやいや贅沢は言いますまい!

このクオリティで無事に試合をこなしただけで素晴らしいです!大アッパレ!

ベストバウト:棚橋VSオカダ

©新日本プロレス

ベストバウトは棚橋引退試合に贈りたい。

引退ロードを完走した棚橋の執念も素晴らしかったんだが、やっぱり目についたのはオカダの末恐ろしさですよ…。天龍に続き、見事にスーパースターの介錯人をやってのけました!

試合内容や運動神経の凄さは言わずもがな、「今」を見せるために新日本プロレスへやってきて、AEWでのヒールポジションという現在地を示す入場曲やナカユビポーズを披露しつつ、それでも仕留められないとみるや、もう一度ダイビングエルボー→ツームストン→レインメーカーポーズという「あの頃」の再現で棚橋を仕留めてみせました。試合中にこんなストーリー作りやエモい流れを表現してみせるなんて…。AEWでどれだけ活躍しているのかは正直あまり存じ上げませんが、飼い殺しになっているんだとしたら、なんだかもったいない気さえしてきますね。

そしてもちろん、盟友の技をも繰り出して全力で今までのプロレスキャリアを再現しオカダに食らいついていった棚橋にも拍手を送りたい。試合内容というよりはシチュエーションでの選出になりますが、本試合にベストバウトを贈りたいと思います!

ソルトバウト:朱里VS上谷

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まだまだ会場がスターダムを受け入れるムードが醸成されていなかった、と見るべきでしょうか。個人的な期待が高かっただけに残念な盛り上がりで終わってしまったという印象。いわゆるしょっぱい試合ではなかったんですけど、期待度との落差という意味で選出。

断っておきますが私はスターダムも両選手も大好きですし、上谷は推しの選手なのですが、会場で見たときに引き込まれなかったんですよね…。過去にスターダムの両国や横浜アリーナを観戦したこともあるのですが、今回は会場のうねりを生み出すまでには至らなかった

もしかすると「東京ドームで見る女子プロレスは広すぎる」んじゃないかな。どうしても選手が小さく見えるし、受け身や体がぶつかる音なんかも男子と比べると小さくなってしまう。決して女子プロレスでは東京ドームは埋まらない、といった趣旨ではなく、コンテンツの見せ方とハコがマッチしてないんじゃないか…と思ってみたり。

対抗戦時代の女子プロレスをご存じの方に、この辺のご意見を伺いたいものです。

ショッパイ賞:ジェイク・リー

ユナイテッドエンパイア(以下UE)のXとして久しぶりに新日本プロレスへ再登場のしたジェイクがショッパイ賞受賞。

女性がすすり泣くようなテーマ曲も気が抜けるし、リーダー格不在のユニットにどうにも収まりが悪い。フィニッシュの串刺し式ビッグブーツも新日本内ではイマイチ説得力に欠けるし、風貌がその辺のオジサンにしか見えなかったんですよね。会場では「ジェイクだー!」というどよめきはあったものの、結局最後までそのインパクトを拭えず。

そして、以前はバレットクラブ所属だったのになぜUEのXだったのかも釈然としないし、試合の勝者ではあったものの印象に残らない展開でもあった。

あげくにはIWGPダブルタイトルマッチに勝利した辻に挑戦表明のビッグブーツを見舞ったと思えば、黙して語らず例のすすり泣きソングが掛かり始めて思わず吹いてしまった…。

復帰戦でしたからこれからますますブラッシュアップしてくれるはず。今後の展開に期待しておきましょう。

裏MVP:EVIL

そして何と言っても本大会の裏MVPはEVILに間違いないでしょう!

会場イチ爆発を起こした試合はウルフ戦でしたし、ウルフへの声援を一手に集中させたのは他ならぬEVIL&HOTら無法者の功績でしょう。

試合を引っ張ったという意味でもそうですし、ヒートを買って観客の心理をコントロールするテクニックも抜群で、「新日本プロレス史上最もプロレスが上手い選手」といっても差し支えないのではないでしょうか。

アントニオ猪木とは別の意味で「ホウキと試合ができる選手」なんじゃないかなあと感心させられる場面が多くありましたし、フィニッシュの失神(白目)も素晴らしかったし、小川直也を連想させる飛行機ポーズもいちいち各方面を馬鹿にしていて最高(笑)

エースやヒーローだけではプロレスはできません。仕事人は誰なのかという視点はプロレスの醍醐味でもあり、こうした影の立役者がいることをいつも忘れてはいけません

近年、新日本プロレスを離脱する選手が多いですが、EVILだけは絶対に手放すんじゃないぞ!と改めて強く思いましたね。

引退セレモニーに思うこと

棚橋の引退セレモニーには先輩や元同僚など多数の選手が集まりましたが、中でもかつての盟友たち(オスプレイ、ケニー&飯伏、ジェイ、柴田、内藤&BUSHI)の登場が印象的でした。

そして、本大会のプロレスマニア的ハイライトは「飯伏とキクチ氏の邂逅」に間違いない(笑)

感動的な場面で素晴らしいセレモニーだった半面、数年前大騒ぎになった飯伏をコツく棚橋の笑顔や、内藤と契約破棄してまで出てったBUSHI(BUSHIは本当にこの場にはそぐわない!)をセレモニー受け入れて、あまつさえ新入場曲とGHCベルトまで披露させる寛大さは、棚橋が愛される所以なんだろう…と感心しつつも、懐の深さと脇の甘さには十分に注意されたし!と言いたくなる場面でもあった。

いやいや別に出ていった選手に冷たくするべきだと言いたいわけでは決してないんですけど、浪花節だけで成立しないほど世界はビジネス化してしまっていると思うんですよね。

もう数十年前から「牧場化」している新日マット。これ以上有力選手が海外に流出しないことを願うばかりです。

▼新日本プロレスWRESTLEKINGDON20詳報&棚橋弘至引退記念号 2026年 1/26 号 [雑誌]: 週刊プロレス 増刊

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