こんにちは。野良プロレスコラムニストのアツコアツオです。
金曜日は闘いのワンダーランド!
毎週金曜日にお届けする『NJPW今日は何の日』のコーナーです。
新日本プロレスワールドのアーカイブにある過去の試合から、アツコアツオが独断と偏見で選んだ1試合を紹介します!
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4月14日は何の日?
今回は、2019年4月14日に群馬・ニューサンピア高崎で行われたこの試合をテーマに考えてみることにしましょう!
とある日の地方巡業中のひと試合。ライガーがいる!
そして飯伏もまだいる…(涙)
TAKAみちのくの得意技:マイク
当時、鈴木軍に所属していたザック・タイチ・TAKAみちのくの3選手が先に入場すると、TAKAが阿部リングアナからマイクを奪って、得意の前口上で観客を煽っていきます!
TAKAは全日本プロレス時代、RO&Dという外国人ユニットを率いてた時期がありました。その頃は、毎試合前にメンバー紹介や決め台詞を観客と共に唱和して、興行を盛り上げるというのがお決まりでした。
WWE帰りであるTAKAはマイクアピールに長けていて、外国人選手はマイクで自己主張することが難しいため、TAKAの言葉を通じてアピールしていたわけです。これは武藤体制の全日本プロレスでは完全に定着していましたね。
「He is!ZSJ」
いつのころからか、TAKAは新日本プロレスでもザック・セイバーJr.を紹介するときに、小気味いい「He is!」という言葉でパフォーマンスしていました。私はこのTAKAによる「ザック・セイバーTime」煽りが大好きだったので、尻つぼみに終わってしまった気がして残念だったんですよね。もしかして、ザック絡みの特定のタイトルマッチだけを煽っていくための仕掛けだったのかもしれません。
この動画では少し控えめではありますが、「He is サブミッションマスター!」「ギブアップあるのみ」「カモーン、オーバーヒアー!」などり、TAKAの煽り文句を聞くことができますよ。
試合展開
呼びこまれる形で、飯伏・本間・ライガー組が入場。
飯伏は当時IWGPインターコンチ王者、そしてライガーは翌年1.4で引退を発表しているラストイヤー。飯伏は今後ザックとの選手権試合を控えているというシチュエーションでした。
飯伏は均等をはるかに越えまくった、首と肩が異様に発達した逆三角形の肉体…!棚橋、オカダ、内藤に次ぐスーパースターだったので、新日本プロレス離脱は本当に残念ですね…。
会場は群馬県と地方であったためか、「拝めるのが最後かもしれない」という期待感からか、大ライガーコールに包まれます。それにライガーが応じる形で、タイチとのマッチアップでゴング。
のらりくらりとやりすごすタイチに対して、ライガーは「やる気がないなら帰れ!」と罵っていき、「じゃあ帰ると」とばかりに、タイチはリングサイドに出てフラフラ…。大造りな試合展開から場外乱闘に発展し、観客が座っているパイプイスにまでグイグイ割り込んでいきます。自然な流れで場外へなだれ込み、結果的にサービスタイムになりますから、両者はさすが地方会場の盛り上げ方を知っていますね!
リングに戻ると、長い時間ライガーが捕まってしまい、鈴木軍の3選手からやられるがまま。フラストレーションが溜まる時間が続きます。タイチはさらにライガーのマスクに手をかけヒートを煽っていく。(ベビーフェイス化したタイチにブーイングは起きません笑)
ようやくライガーから飯伏にタッチがつながると、沈黙を破るように飯伏が躍動!
ライガーが捕まり続ける”静”と、飯伏のスピードあふれる攻撃が”動”の役割になり、試合が大きく動きますが、そこへくさびを打っていくのがザックの関節技。タイトルマッチの前哨戦の絡みは決して長くありませんが、このコンタクトではザックが優勢のようにみえます。
最終的に本間にタッチが繋がり…ザックのグラウンド卍固めでギブアップ。試合結果の意外性はなく、最終戦に向けての顔見世的な試合になりました。誤解を恐れずにいうと、巡業ってそういう側面がありますよね。とやかくいいますまい。
飯伏よ、どこへ行く…
試合後、飯伏の丁寧なファンサービスにジ~ン。
新日本プロレスでの活躍は、しばらくは?もう二度と?見れないかもしれません。飯伏がどこを主戦場としていくのかまだよく見えてきませんが、陰ながら応援しています。規格外の試合をまたリングをいっぱいに使って魅せてほしいものです。
実況は藤沢俊一郎、解説は東スポ岡本のゴールデンコンビが担当。一部では両コンビのマニアがいるらしい?
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