テレビで指原を見ない日はない!ってぐらい見ますよね。あれ?指原ってこんな人だったっけ?なんとなく「かわいくなくて、ヘタレで、どうしようもない女の子」という印象だったのが、どんどん美しくなって、若者の美のシンボル化してきた印象を受けています。ビューティーブックなんかも出してましたよね。
そんなところ、『逆転力~ピンチを待て~』指原莉乃著を見つけたので、ちょっとは”さしこ”のことを勉強してみようを思って読んでみました。
アイドルオタク→アイドルの転身
ちょっと変な話してもいいですか?
さしこって2ちゃんねらーだったんですよ。有名な話かもしれないけど。
それで、学校に行くのも嫌でした。いじめられていたから、ネットの世界に夢中になってしまったんです。
それから、けっこう戦略家な一面もあります。かわいくないから、同じ土俵で戦っても勝てないぞ!って冷静に分析したり。もともとアイドルオタクだったから、自分の生き残り方がわかっているというか。相手の土俵では戦わない!それしかないかなって思うんです。
それから、とにかくハートが強い。例のスキャンダルがあった時も、一晩寝たら切り替えることができました。HKT48に移籍して、強くなるしかなかったし、みんなを引っ張っていくしかなった。
わたしって、やぱりちょっと変ですよね。結婚できますかね。
と、全編こんな話口調で進んでいきますので、とても読みやすい。
策士・指原莉乃の生き抜く力
本書を読むと、当時の著者は相当に自分の立ち位置や戦い方を理解していたんだな、と感心させられます。そして、大人社会(もっとはっきり言えばアイドルグループを取り巻く、作り手・受け手のオジサン社会)を生き抜く力や術を持っていることにびっくり。それはテレビ業界で重宝がられますわ!という立ち居振る舞い。
そしてプロデュース力が異常に高い。元ドルオタという自負から、やはり作り手としての手腕が自然と身についているんでしょう。自己プロデュースでAKBグループのトップに立ったように、HKT48という新参グループも独自戦略でけん引していく。すごいです。強すぎます。
自分の立ち位置をとにかく俯瞰で見られるってなかなかできることじゃないですよ。さしこの現在のポジションは必然だった!と思わせる内容です。
(わりに指原プロデュースアイドルの話題はトンと聞きませんので、本書でも書かれていますが、やはり自分以外の関心が低いのかもしれません。)
では、2022年の指原莉乃はどう戦っているのか
自分よりかわいい人はたくさんいる。自分よりダンスや歌がうまい人もたくさんいる。だから、わたしは降られたネタは全力でやるしMCでもどんどん前に出る。そう書いてありました。
では、美しくなった、いじられなくなった、指原の今の武器は何なんだろう。
少なくとも、本書が書かれた2014年と2022年現在の指原莉乃の立ち位置は全然違う。
もしかしたら、世間的には今の方が知名度や芸能人ランクなどでは上位かもしれない。
だとしたら、指原莉乃は今はどんな戦略で戦っているんだろう。少し表現は悪いが、負けの哲学のような逆転の人生がすでに通用しなくなっているはず。そんな今でも、打算や策略で芸能界という荒波を生き抜いているんだろうか。
AKB48当時、飛ぶ鳥を落とす勢いで、自身が飛ぶ鳥になっていた指原莉乃。これだけの美貌を手に入れて確固たる地位を築いたなら、当時の翼はもう使えないはず。現在進行形の指原莉乃の思考を覗いてみたい。そう感じさせる1冊でした。
PS
本の中にしおりがはいっていました。
私はこの当時の方がかわいくてセクシーに思えます。
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