こんにちは。野良プロレスコラムニストのアツコアツオです。
金曜日は闘いのワンダーランド!
毎週金曜日にお届けする『NJPW今日は何の日』のコーナーです。
新日本プロレスワールドのアーカイブにある過去の試合から、アツコアツオが独断と偏見で選んだ1試合を紹介します!
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9月22日は何の日?
今回は、2015年9月22日に愛媛県・宇和島市総合体育館で行われたこの試合をテーマに考えてみることにしましょう!
宇和島が生んだヤングライオン、田中翔の凱旋大会となりました!
プロレス旅一座
今回の試合は固定カメラのみ且つ実況なしの動画で、「とある地方巡業の1試合」を疑似体験できる雰囲気ですね。
そして、何よりも田中翔の凱旋大会ということもあり、やはりプロレス団体は旅一座なんだナアということを再認識させられる試合になっています。
巡業で全国を回り地方のファンを獲得しつつ、YouTubeや新日本プロレスワールドをチェックしてくれる固定ファンに育てていき、首都圏などの大会場の興行にも足を運んでもらう。
いや、今は地上波or会場観戦の時代ではありませんので、極端にいえば新日本プロレスワールドの固定客になってもらえるだけで十分で、ファンのすそ野を広げるための地方巡業という側面もあるのかもしれません。
いずれにしても、おらが村にプロレスがやってくる興奮は今も昔も変わりませんし、さらにはその地方出身者がいれば盛り上がること間違いない!ですよね。
さらに、事前の宇和島市イベントには小松&田中の「こまったな」や真壁も登場したとのこと。棚橋が開拓した地道なプロモーション活動は、確実に新時代プロレス巡業における集客の正攻法になっているようです。
田中翔への激励!
試合開始前には宇和島市長から挨拶があります。
実に11年ぶりにプロレス大会が開催されて熱いファイトに興奮している様子。市長の挨拶はコンパクトにまとまっていてなかなかイイカンジ。
そして、ついに宇和島が生んだヤングライオン、田中翔が入場!
さすが地元出身ですごい声援。阿部リングアナからは出身学校の紹介される徹底ぶりで、まさに地元凱旋ですね!
試合に先立って、「なんプログループのポポロ」から激励賞が贈られます。調べたところ南予プロパンという会社のゆるキャラのようです。いやあ、実にユルい展開で嫌いじゃないなあ(笑)
試合展開
まずは田中翔が所属する本隊メンバーが登場し、続いて対戦相手のバレットクラブが登場。
この試合、今回のシチュエーションを踏まえたよく出来たマッチメイクだなと感じますね。
地元の田中翔をサポートするのは、動きで魅せられるKUSHIDA、久しぶりに会場へ来たであろう90年代新日ファンも知っている人気者の天山、そして大黒柱・棚橋。
対戦相手のバレットクラブの面々は本来のヒール軍団の役割に徹していて、本当はそれぞれメンバーのキャラが立っていますが、本試合においては「そもそもヒールとは何か」を考えさせられるモブキャラへの徹底ぶり。これも地方巡業ならではでしょう。
当時のストーリーに絡むところでいうと、KUSHIDAが保持するWGP Jr.ヘビーにケニーが、2015年G1クライマックス覇者の棚橋が持つ権利証にファレが挑戦を控えている、という前哨戦になっています。
地元のスターである田中の一挙手一投足に観客(知り合いもいるでしょう)がとにかく湧きます。基本中の基本であるカウンターのアームドラッグの大歓声はみていて気持ちがいい!
この試合で取られるとしたら、キャリアが浅い田中翔かコーディ・ホールということになりますが、棚橋が試合権利を有したまま、バレットクラブをすることに分断し、コーディ・ホールを孤立させることに成功。
試合はきっちりとエース・棚橋がハイフライフローで決めてくれました!
ヒールターン後のSHO…
さて、田中翔の地元・宇和島大会は、直近だと2022年にも開催されています。
田中翔→CHAOS所属ROPPONGI3Kを経て、HOT(ハウス・オブ・トーチャー)のマーダーマシンにヒールターンしたSHOを迎えるのは…「宇和島の恥」と書かれた応援ボード!
声出し応援解禁前のためか観客からのブーイングはないものの、次回宇和島大会が開催される際は大ブーイングで迎えてあげてほしいですね!
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