こんにちは。野良プロレスコラムニストのアツコアツオです。
金曜日は闘いのワンダーランド!
毎週金曜日にお届けする『NJPW今日は何の日』のコーナーです。
新日本プロレスワールドのアーカイブにある過去の試合から、アツコアツオが独断と偏見で選んだ1試合を紹介します!
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8月25日は何の日?
今回は、2019年8月25日にアメリカ・カルフォルニア州ロサンゼルス/ロングビーチのWalter Pylamidで行われたこの試合をテーマに考えてみることにしましょう!
獣神サンダーライガーが提唱したジュニアヘビー級の祭典 SUPER J-CUP。3年ぶりに復活した今大会は、ついに海を越えてアメリカで開催されました!
数えること7回目のSUPER J-CUP 2019は、暴走マッスルカーことドラゴン・リーとBULLET CLUBのエル・ファンタズモ(ELP)の両選手で決勝戦を争うことになりました。
SUPER J-CUP 2019
SUPER J-CUPは国籍問わず各団体のジュニアヘビー級の選手たちが、トーナメント形式で優勝を争うことが特徴ですよね。
初の海外開催となったSUPER J-CUP 2019では、ドラゴン・リーはYOH、田口隆祐、カリスティコを破り、またファンタズモはロビー・イーグルス、TJP、ウィル・オスプレイを破り決勝進出しました。
特にファンタズモはワールドフェイマスな対戦相手を撃破して決勝に進んでおり、さらには急所攻撃やセコンド介入などのラフプレーで勝ち進んでいますね。
この決勝戦では、序盤にジェイ・ホワイトや外道、石森太二らがセコンドに付こうとしますが、レッドシューズ海野が退場を言い渡したところで試合がスタートしました。
試合内容
ファンタズモはラフ攻撃中心のヒールファイトが得意ですが、パワーや派手さはないものの、確かなテクニックを感じさせるいぶし銀系のレスラーですね。
一方、ドラゴン・リーはスピード&パワーといった猪突猛進タイプのリンピオ(善玉)。ズモとは対照的なファイトスタイルですが、本試合ではラフファイトに応戦していくことになり、こうなるとズモの土俵で戦うことになってしまうため、リーはなかなかペースが掴めない。
観客やレフェリーを手玉にとるサイコロジープロレスが得意なズモは、決して焦らない独特テンポの中でリーを攻め立てていき、さらにはリーのマスクに手をかけて心理的に揺さぶっていく。
リーが一方的に攻め立てられる展開から、自然発生的に「ドラゴン・リー」コールが起きますが、ファンタズモはそれさえも煽っていき、お構いなしとばかりレッグブリーカーで動きを止めていきます。
隙をみたリーが場外への飛びつきフランケンシュタイナーでズモと場外へ心中!
観客のカタルシスを晴らす超スピード殺法でさらなる反撃につなげたいリーですが、場外へ飛び込んだところをズモにキャッチされ、本部席の机上へパワーボム!
さらにはグロッキー状態のリーをめがけて、トップロープから場外フェンスを横断するダイビングフットスタンプを投下!
カウント18でリングに戻ったリーに対して、ズモはさらにボディプレスでフォールを奪うもカウント2。必殺のCRⅡはかわされるも、スタイルズクラッシュ→Vトリガー、さらには片翼の天使とBULLET CLUBの伝統技を狙っていきますが…こちらは警戒したリーが回避。
リーは得意のヒザ攻撃からライガーボムを見舞いますが、これはカウント2。この流れからお互いにカナディアンデストロイヤーの応酬でダブルノックダウン!
その後はエルボー合戦になり体力を削り合っていきますが、やはり試合巧者なのはズモ。打撃合戦には付き合わず、得意の乳首攻撃からレフェリーのブラインドをついた急所攻撃!
どんどん攻守がスイッチしていきます。リーはトップロープからのダイビングフットスタンプでズモのみぞおちをえぐっていくもカウント2。追撃でコーナーに固定したズモに対してさらなるフットスタンプを狙っていきますが、リーはマスクに手をかけられたことで一瞬動揺してしまい、ここで2度目の急所攻撃をにあってしまう。
ズモの雪崩式スピニングネックブリーカーが完璧に決まりますが、なんとかカウント2で返すリー。
ダメ押しとばかりに、ズモが必殺のCRⅡを敢行し、ついに完璧な3カウントを奪取。エル・ファンタズモがSUPER J-CUP 2019の覇者となりました。
試合後のセレモニー
SUPER J-CUPといえば、優勝トロフィーとともに外せないのが黄金のジャケットですよね。
大会プロデューサーのライガーからトロフィーが送られますが、ズモはそんなもん要らねえとばかりに蹴り上げていきます。さらには「ジャケットを着せろ」とライガーに背中を見せて要求していきますが、ライガーは起こって退場してしまいました。
SUPER J-CUP独特の幸福感や出場選手の記念撮影などはなく、本大会は次のアングルに繋げるための位置づけだったのか、大河ドラマの一部のような優勝者セレモニーになってしまいました。
ヒールレスラーが優勝した場合はこの辺りの締め方が難しいかもしれませんね。
試合自体はハイスパートな現代プロレスにミックスして、ズモのインサイドワークがキラリ光るタフネスマッチになりました。
かなり見ごたえのあるシーソーゲームになっていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
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