新日本プロレスワールド【NJPW今日は何の日】1994年2月24日:大相撲から転身の元小結/孝乃富士、安田忠夫のデビュー戦!

こんにちは。野良プロレスコラムニストのアツコアツオです。

金曜日は闘いのワンダーランド!

毎週金曜日にお届けする『NJPW今日は何の日』のコーナーです。

新日本プロレスワールドのアーカイブにある過去の試合から、アツコアツオが独断と偏見で選んだ1試合を紹介します!

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2月24日は何の日?

今回は、1994年2月24日、日本武道館で行われたこの試合をテーマに考えてみることにしましょう!

この日のメインイベントは今でも語り継がれる試合、橋本真也VS獣神サンダーライガーの一戦

今よりもヘビーとJr.の階級差がはっきりと分かれていた時代。違う階級の選手間で試合が組まれること自体が珍しいマッチメイクの中で、ヘビーとJr.ヘビーのチャンピオン同士のスペシャルマッチが実現した、忘れがたい試合ですよね。

ライガーが対ヘビー級仕様として、上半身裸かつマスクの装飾を極力排した”バトルライガー”コスチュームで登場したこともインパクトが大きかった!

大会名が「THANKS WRESTLING DAY BRUSH UP」と銘打たれていますので、スペシャルマッチが多く組まれた特別色が強い興行だったのかもしれませんね。

前回紹介しました両国決戦:橋本VS天龍戦の翌週に日本武道館で開催しているなんて、90年代のプロレス界のすさまじい勢いを感じさせられます。

…で、今回取り上げるのはバトルライガーではなくて、安田忠夫デビュー戦

当ブログではその日あった試合でいくつかの選択肢があったならば、できるだけ語られることが少ない方をチョイスするようにしています(笑)その方が自分自身の勉強にもなりますし、ベタな試合よりも味わい深いんじゃないかと思ってます。

というわけで、安田忠夫のデビュー戦を語っていきましょう!

安田忠夫デビュー戦

大相撲の小結まで上り詰めた元孝乃富士こと安田忠夫は、大相撲廃業後に新日本プロレスに入団。大相撲での格闘技実績がありながらも、入門からデビュー8か月の下積みを経て、ついにプロレスデビューにこぎつけました。

”世界の荒鷲”坂口征二から入場曲「燃えよ荒鷲」を受け継ぎ、トレーナーでもあった馳浩でデビューすることになります。

大相撲からプロレス転向するレスラーはたくさんいましたが、新日本プロレスにおいては北尾デビュー戦の苦い経験からか、安田に対してはプロレスのいろはを叩き込んだ後でのデビューになったようですね。

試合内容

黒いショートタイツに白いリングシューズ。往年の長州力を彷彿とさせるカラーコーディネートで登場します。安田は相撲取り時代から随分絞っているとはいえ、193cmの体重135kgの巨体がとにかく目立って強そうです!

序盤、馳をヘッドロックに取り、さらには袈裟固めに取っていく。立ち上がった馳が安田をロープに振って技をほどくも、バウンドで返ってきた安田のショルダータックル!立て続けにカウンターでフロントキック、おまけに「こい!コラ!」と気合を入れて、フットボールタックル!吹っ飛ぶ馳!

大相撲の実力と体格からさすがのパワー!なかなか板についたプロレスですよ!

組み合った馳は、張り手で安田をコーナーに追い詰めますが、安田は打撃でもひるまない。ツッパリで馳をはねのけて、大型選手ならではのネックハンギングツリーで持ち上げていきます。とにかく打撃でもぶち当たりでも、馳を圧倒していきます。

対する馳は、相手の実力を見計らうように的確な受け身を取っていく。安田の隙をみては、バックドロップ、フロントスープレックスと攻撃を仕掛けていきます。膝付きになった安田に対して、馳は蹴りを見舞っていきますが、安田は倒れずにとことん意地をみせていく!まさにファイティングスピリットですよ~!

終盤、逆エビ固めで馳を追い込み、さらに張り手合戦で馳はグロッキー状態。ここで安田は相撲殺法”かんぬき”をみせます。相手の両腕を自身の脇に抱えて、グイグイと揺さぶっていく。これは強烈!

振りほどいた馳は必殺の裏投げ!ズバっと決まるもカウント2!

安田が耐える時間が続き、2度目の裏投げから腕ひしぎ逆十字固めでギブアップ…。

怒涛の攻めと折れない気持ちを前面に出したファイトで奮闘した安田でしたが、終わってみれば馳の牙城を崩すには至らず。相撲の経験が活かせない関節技で敗北となりました。

その後の安田忠夫

とにかくデカさと打たれ強さが前面に出た素晴らしいデビュー戦でしたが、いつのまにか万年中堅ポジションに甘んじるジョバーポジションになってしまいました。

そんな安田ですが、アントニオ猪木の指示によって肉体改造し、総合格闘技で結果を残す確変っぷりで、何の因果かIWGP王者にまで上り詰めるんですからねえ。当時は”ガチンコの強さ”でチャンピオンを選ぶ時代だったんでしょう。

つい最近までIWGPヘビー級選手権試合の歴代王者紹介の時に、安田忠夫やボブ・サップあたりで、会場が微妙な空気になっていましたよね。

中堅ポジション→総合格闘技で結果を残す→魔界俱楽部結成の流れは、結構好きだったんですよね。レスラーを総合格闘技に送り込むガチンコ路線であったにもかかわらず、魔界倶楽部やジョニー・ローラー(元WWEのチャイナ)なんかがリングに上がっていて。

シュートとエンタメのどちらも混在する、いろんな意味でカオスな時代でした!

アーカイブ映像のお楽しみ

新日本プロレスワールドのアーカイブ映像は、基本的にテレビ朝日の番組素材になりますから、当時の実況アナウンサーと解説者との掛け合いなんかも楽しむことができます

今回は、かなりキャリアが浅い時期の真鍋アナ(のちに大仁田劇場を演じる)、解説はマサ・サイトーが務めていますが、二人の会話がなかなか噛み合っていなくて面白いです(笑)

また、リングサイドには当時のヤングライオンが勢ぞろい(永田・中西・小島・大谷・高岩・石沢?)。大谷が必死になって安田を応援している様子に感動してしまいます。

リング上だけでなく、リングサイドや実況&解説も楽しめれば、さらにおもしくみることができると思いますよ!

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