稲川怪談の大本命「ゆきちゃん(本作でのタイトルは声が聞こえる)」を収録!『稲川淳二の怖~いお話Vol.1霊界への扉』

稲川淳二の怪談を整理する、怪談!稲川倉庫です。

今回は、『稲川淳二の怖~いお話Vol.1霊界への扉』を整理!
(CD発売日:1996年)

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『稲川淳二の怖~いお話Vol.1霊界への扉』

Vol.2の『殺意の病棟』と同時発売です。

このシリーズはVol.2までの2作品なんですが、座長のテンションが妙に低い。
というより、低いボルテージで単調に・淡々と怪談を語っていきます。そのわりに効果音や叫び声、決めセリフが大声だったり、オチの効果音が大きいのでうっかり音量を上げてしまうと大変です

稲川怪談の傑作「ゆきちゃん」が初CD化、ちょっとオチは違うけど。
ドラマあり・恐怖あり・テーマソングあり、Vol.1と2でまとめて聴いていただきたい1作です。

こちらも『怖いから聞かないで』シリーズ同様、本作もAmazon Prime ミュージックでも聴けます。(2022年4月7日現在)

収録話は以下の通り。

稲川怪談をレンタルCDで聞こう!

稲川怪談をCDで聞いてみたいけど、CDを買うのは予算がなくてちょっと…と嘆きのあなた!

TSUTAYADMMが運営するCD宅配レンタルサービスですと、初期の稲川怪談CDやMYSTERY NIGHT TOURシリーズ、またその他の稲川怪談CDもレンタル商品にラインナップされています。どちらのサービスも無料で始められるので気になる方はチェックしてみてくださいね。

2023年10月現在、ツタヤディスカスの稲川怪談CDラインアップ
・稲川淳二の秋の夜長のこわ~いお話
・怖いから聞かないで 
・怖いから聞かないで 惨
・怖いから聞かないで~極選~
・ホントにこわ~い話 ベスト
・決定盤!! 稲川淳二の怖~い話 ベスト 
・Help Me! 
・稲川怪談クラシック (クラッシック音楽の紹介なので間違わないで)
・稲川淳二の怪談 MYSTERY NIGHT TOUR Selection
 4,5,8,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,22

https://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/dvd/top.do

2023年10月現在、DMMレンタルの稲川怪談CDラインアップ
・ホントにこわ~い話 ベスト
・稲川怪談クラシック (クラッシック音楽の紹介なので間違わないで)
・稲川淳二の怪談 MYSTERY NIGHT TOUR Selection
 6,7,8,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,22
・稲川淳二の怪談 MYSTERY NIGHT TOUR Selection BOXシリーズ
(ベストアルバムBOXにようなもの)

第一話「霊界への扉」

”死んだのは誰?”系の話。「彼女たちの修学旅行」と同系統。

どうということはない稲川談なんですが、ドンドンドン!開けてくれよ!ドンドンドン!!「開けちゃいけない!」一瞬違う怪談の名台詞が飛び出します。

第二話「見つけて」

『怖いから聞かないで惨』に「見つけて下さい」という作品があり、大変に紛らわしいタイトル。”知恵の方が遅いご夫婦”というのがポイントになっています。

知り合いの男が、麻雀をするために家を貸してくれと訪ねてきた。そこに別の男を呼んどいて、スコップで頭かち割っちゃった。で、寝室の床に死体を埋めた。

夫婦はずっと気が付かなかった。知り合いの男は、そういう夫婦だからその家を利用したんでしょうね。そして、犬や猫を飼っていたこともあるんでしょうが、死体の臭いにも気づかなかった。さらに、そうした夫婦だったために、事件があまり公にならなかった。

そんな時、淳二探偵が三面記事の取材でその街へやってきた。さあ、淳二探偵はどうやってその家を探し出すのか!

怪談、とはちょっと違うかもしれない不思議な話。でも私、この話大好きなんです。

第三話「声が聞こえる」

別名「ゆきちゃん」こちらの方が圧倒的にメジャーなタイトル。ただしオチが違います。

ネタバレになりますが、<そんなこと言ったって帰らないよVSそんなことで追っ払えると思うなよ!>メジャーなフィニッシャーは前者ですね。

2022年現在で、「ゆきちゃん」の音源を聴こうと思ったら本作しかないんじゃないですかね。(もちろん映像系DVDは除いてですが)

第四話「あの娘が遊びに来たときは…」

体調を崩して入院することになってしまった女性。不安な入院生活だったが、女性の同室には5歳ぐらいの女の子がいてすっかり仲良くなってしまった。

数日後、女の子は手術の日を迎えることなる。術後無事に病室に帰ってくるが…。終盤、女性が女の子にかなり厳しい口調になります。いくら何でもかわいそうだと思うんですが、優しくしてアチラに連れていかれてはいけませんからね。

”チョコナンと座っていた”という稲川熟語が登場。座っている場合の副詞は”チョコナンと”に決まっています!

第五話「地蔵のたたり」

今でいう八王子地区の地蔵を巡る時代物。機織り労働者たちが肝試しをすることになった。山を過ぎてお地蔵さんの前掛けを取ってきた人に反物をやろうやと。

だけど、だあれも行きたがらない。なにせそこまでの道中がいかに寂しくて怖いか知っていますから。偶然話を聞いた、赤子を背負った農家の嫁さんがやってきた。嫁さんは高い反物が欲しい、背に腹は代えられない。名乗りをあげたわけです。無事前掛けを取って帰ってきたものの…。

おい!おいてけ!おいてけ~!

おいてかなかった農家が悪い!のか?

第六話「幽界の間」

深夜番組の温泉ロケで群馬県の古旅館にやってきた。どうやら街道の宿場として栄えた地域だそう。

番組スタッフと布団部屋のアベックの秘め事を覗きに行くことになったが…。なんてことはないんですが、最後に射的場のばあさんから旅一座のもの悲しい話を聞くことになります。

っていうか、アベックの部屋を覗いちゃダメでしょ!

「まちぼうけ」のタイトルで何度も映像化している、座長お気に入りの階段ですね。

JUNJI ”horror”INAGAWA MAIN THEMA

インスト。

っていうとなんか勘違いされそうですけど、要は怖い音楽。でもけっこうよくできてますよ。

終盤あたりのピアノは、霊の悲しさや虚しさを良く表現できていると思いますね。いつも言っていますが、怖いだけじゃないんです。心霊って。

にしても座長はhorrorってミドルネームがあったんですね。将軍KYワカマツみたいな。

さいごに

本作のウリはやはり「声が聞こえる(別名:ゆきちゃん)」でしょうか。

ただやっぱりオチが違うので、微妙にニュアンスが違うんですよね。「ゆきちゃん」としては稲川淳二怪談LIVEのDVDに入っているバージョンがオススメです

最後に観客の女性の悲鳴も入っていて臨場感があります。そちらは機会があれば、また紹介しましょうか。

それじゃあまた。次の怪異でお会いしましょう。

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