こんにちは!野良プロレスコラムニストのアツコアツオです。
昨年に引き続き2年連続発売!
STARDOMファンブック2!
さっそく読破しましたので昨年のファンブックに続き紹介したいと思います!
STARDOMファンブック2
スターダム全力監修!全頁オールカラーの159ページの大ボリューム!
昨年のファンブックと比べても遜色ないクオリティで、これ以上ない公式本といえますね。
さっそく(ネタバレはそこそこに)内容を紹介していきましょう!
↑amazonでは試し読みができますので、気になった方はチェックしてみてくださいね。
誌面構成
前回のファンブックと比較すると異なる点はこんな感じ。
・スターダム13年の歴史を振り返るページがある
・2022-2023年を中心におさらいできる記事が多い
・外敵含む参戦選手がしっかり網羅されている
今回のスターダムファンブックは第2弾ということもあってか、過去を振り返りつつもさらにスターダムの「今」がわかり易くなる内容ですね。
過去の歴史にも触れている
前号で筆者(こういうときはエラソーに筆者という)が指摘した「スターダムの歴史が読みたかった」というイチファンの声にキッチリ応えてくれていますが、13年の歴史をギュッと8ページにまとめてますので、超駆け足ではあるんですけどね。
それでもあまり歴史を知らない最近のスターダムファンにはうれしいはからいじゃあないですか!
前作が発売されてから今までの1年間の出来事を丁寧に追いかけている、いわばアニュアルブックの側面もあるような構成になっています。
他団体選手もきっちりフォロー
それからスターダムには国内外様々な選手が参戦していますよね。
最近では「NEW BLOOD」とか「SHOWCASE」シリーズなど、純血メンバー以外が集うことも多いです。本作ではそうした他団体やフリーの外敵選手も丁寧に(おそらくモレなく)紹介されているのも好感が持てるポイント。(スーパースターのメルセデス・モネもちゃんと紹介されています)
一方、前作にあったスターダム用語(例えば名物大会やベルトの関する紹介)なんかは「もう知ってるよね?!」ってことなのか省かれていますので、やっぱり前作と本作2冊読み合わせた方がより一層理解が深まりますこと間違いなし!
本のサイズや紙の手触りや質も同じなので、集めて飾り買いがある2冊に仕上がっています。
前作はスターダムの団体カラーで統一されていて、今作は岩谷麻優風の色使いでまとまっていますね!
さらに細かく迫っていきましょう!
巻頭:有田×岩谷ビッグ対談
巻頭は超豪華!
YouTubeチャンネル『有田哲平のプロレス噺 お前有田だろ!』が絶好調なくりぃむしちゅー有田と岩谷麻優の対談から始まります。
この対談はプロレスファン視点でみたときに、掛け値なしで一番面白かったです!
さすが有田、けっこうシュート発言を盛り込んでいてかなり岩谷麻優の素を引き出せているんじゃないかな。「引退」「燃え尽き症候群」「東京女子」「IWGP」など、ちょっと聞きにくい話題もどんどん放り込んでくる。
まあ本当にヤバい内容は紙面に掲載されないわけですけど、プロレス”ファン”の申し子有田xスターダムのアイコンの対談は、プロレスファン的にも大満足な内容でした。
豪華ゲスト対談
他にも所属選手と有名人の対談が載っていて、本書帯で少し触れられています。
有田x岩谷は別格として、ここに載っていない2つの対談が私のなかではとても面白かったです。
掲載順に紹介しましょう。
女装家xAZM&天咲
最近ハタチになったAZMと天咲は朝方までお酒を飲み歩いていることが多いようで、お酒の先輩であるドラァグクイーンの2名に人生相談。お酒に続きお金の話など結構生々しい話題が続きます(笑)
1100勝ジョッキーx刀羅ナツコ
刀羅ナツコが欠場中から競馬にハマったらしく、本人の熱望で田邊ジョッキーとの対談が実現!って読者はこの対談をどうとらえればいいんだろう…。役得なだけで読者にとっておもしろい記事になっているかちょっと疑問。(辛辣ですみません)
ウシジマくん作者x鹿島沙希
鹿島が「ウシジマくん」の大ファンらしく実現した対談。
「ウシジマくん」製作にまつわるエピソードから”生き様”というテーマに移り、鹿島が自身のファンの事を指すキモオタ(気持ちよくさせてくれるオタク、という意味らしい)への感謝など、思わぬ方向に話が展開します。
「ウシジマくん」作者の真鍋先生はなかなか聞き上手&引き出し上手でいらっしゃいますね。さすがアンダーグラウンド業界を取材されているだけのことあとはある!
ウシジマくん作者x朱里
朱里も「ウシジマくん」のファンらしく鹿島からバトンタッチ。
お金にまつわる苦労話から金欠トークに発展し、朱里が総合学園ヒューマンアカデミーなる専門学校に通っていたことも明かされ、自身が作ったオリジナルキャラクター『サブロウ』を公開しています。
私は『ウシジマくん』未読なんですが、両選手との対談で読みたくなってきちゃいました(笑)
力士x白川未奈
大相撲力士の若元春と白川未奈の対談ですが、若元春はかなりプロレス通(CMパンクが好きだったらしい)のよう、でヒールレスラーファンなのに羽南推しでもあるといいます(笑)
さすが芸能人の白川はお互いバランスよくトークを進めるのがウマイ。適度にツッコみながら若元春を攻めつつも、ちゃんと持ち上げて話を引き出していますね。レスラーのならサイコーの技量ですな。
若元春関は引退後は全日本プロレスなんていかがでしょうか?187cmの恵まれた体格とプロレス脳なら、きっと新日本プロレスやNOAHに対抗できるスター選手になると思うんだけどなあ。
新人2選手対談
デビューしたばかりのさくらあやxHANAKOの対談。
この対談はおもしろい!新人選手というだけでインタビューが珍しいのに、出自が全く違う両者の対照的な話がちょっと笑える場面もあります。
映画オーディションと間違えてプロテストに受かったというさくらのエピソードや、HANAKOの学プロ時代の話題やリングネームのこともちらっと出たりしていますし、若手ならではの雑用の苦労話やそれぞれのユニットからのいじられ話まで載っています。
HANAKOはすでにプロミネンスのリングでデビューしていた名実ともに大型新人で、今後は確実にトップに食い込んでくる選手。おそらく2024年にはフューチャーのベルトを巻くでしょう。
さくらあやはプロレスはまだまだ若手ですが、俳優出身ということもあり表情を含めた自分の魅せ方がとてもうまいですよね。スター性というか華やかさというか。変にプロレスになじまずに空手殺法でどんどん攻めていってほしいな。
オーナーx創始者
ラストはこれまたビッグ対談!
スターダム創始者のロッシー小川とブシロード社長でスターダムのオーダー木谷高明によるトップ対談です。この両名が1枚の写真で納まっていることはなかなか珍しいんじゃないでしょうかね。
全女時代に何度かの女子プロレスブームをけん引したロッシー小川ですが、ブームではなく日常的な娯楽へビジネスをアゲていくためにできることなど、両名の対談で浮き彫りになっているんじゃないでしょうか。それから、ロッシーがMIRAIを推しているのもよくわかりました(笑)
プロレス論はもとより、経営・マーケティング論としても読みごたえがある対談でした。
HISTORY OF STARDOM
合計8ページ、年表と代表的な写真で歴史を振り返ります。年表上では触れにくい話題にもちょこっと言及しています。
LOOK BACK STARDOM
2022.1.5~2023.4.23までを振り返りますが、たった1年分をたっぷり8ページを使って紹介しています。
それだけ1年通して話題に事欠かなかったスターダムですし、13年の歴史と同じページ数で紹介していることから、やはりアニュアルブックといってもいいでしょうね。
ユニット・所属選手相関図
2023年最新版のユニットと所属選手の相関図も載っています。複雑なスターダムの陣営が一目瞭然!
紹介されているユニットと選手
ユニット間のメンバー移籍がわりと頻繁なのがスターダムの特徴でもありますよね
。本書で紹介されている時点のユニットメンバーは以下の通りです。
<STARS>
岩谷・飯田・羽南・コグマ・葉月・向後
<Queen’s Quest>
林下・AZM・上谷・妃南・レディ-C・天咲
<Oedotai>
刀羅・鹿島・吏南・琉悪夏・フキゲンです★・キッド・渡辺
<Donna del mondo>
ジュリア・舞華・テクラ・桜井・ひめか(引退)
<COSMIC ANGELS>
中野・なつぽい
<Club Venus>
白川・月山・マライア・ザイヤ・ジーナ・ジェシー
<God’s Eye>
朱里・MIRAI・壮麗
本書時点からすでに鹿島がGod’s Eyeに移籍しています。
それから、ウナギ・サヤカは本書にはほぼ登場しません(おそらく年表のところで写真1枚のみ)ので、ファンの方はご注意を!
フワちゃんプロレス戦記
葉月教官が博多弁で語るフワちゃん特集が4ページあります。
フワちゃんデビューはテレビの企画だったんでしょうけど、こうしてちゃんと2022-2023年の出来事としてまとめられているのはうれしい限り!
野良プロレスコラムニストの私に言わせればればね、そこらへんの新人より彼女は受け身取ってますよ、ゆうちゃわるいけど!(I編集長口調で)
その他
他に気になった箇所もいくつか…
・選手紹介ページでは、コスメ/好きなブランド/香水に関する本人コメントが載っている
・フィニッシャー(決め技)といっておきながらいくつも載っている。それをいうならフェイバリットとか得意技では?
・選手ごとにスペシャルムーブも載っているけど、超必殺技的な選手もいれば、鉄パイプ攻撃とかバット攻撃の選手もいて、スペシャルムーブという表現はどういう意味で使っているのか疑問…
・結構誤植が多い、さあみんで探してみよう!
まとめ
いかがだったでしょうか?
ここ1年のスターダムの流れを掴むには持ってこいの1冊であることは間違いありません。
所属選手だけでなく他団体系の参戦選手もフォローされていて、これ1冊持って試合会場に行くだけでさらにスターダムに熱中できることでしょう!
初心者の方には丁寧に流れや選手のことが整理されているのでわかり易いですし、誌面ではレスラーの写真がきれいにまとめられていたり各選手のサインも載っていますから、ベテランの方も十分楽しめる内容に仕上がっています。
スターダムファンだけでなく、プロレスファンにぜひ手に取って見てもらいたい1冊です!
↓前作はこちらです
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