こんにちは!野良プロレスコラムニストのアツコアツオです。
今回は、いよいよ始まったABEMA×WWE無料放送のPLE(プレミアムライブイベント)を生視聴しましたので、感想その他レポートしたいと思います!
ネタバレを含む記事になりますので、ご了承の上読み進めていただけると嬉しいです!
WWE PLE FASTLANE
おおよそ月に1度開催されるWWEのビッグイベント、今ではPLEと呼ばれています。
30人参加のバトルロイヤル「Royal Rumble」や、いつでもどこでもベルト挑戦権が手に入る「MONEY IN THE BANK」、テーブル・ラダー・イスなどの凶器使い放題の「TLC」など、試合コンセプトが明確な大会もありますが、今回の「FASTLANE」は特に特定の試合形式などに縛られることがない、通常のビッグマッチという感じ。
F1レーサーのような演出が多方面でみられましたので、ファストレーンとは近道とか早道なんていう意味があるんでしょうかね。
最初に総合的な感想を最初にまとめてみます。
・やっぱりすごいWWE!でも…
・またも奪取ならず!SHINSUKE NAKAMURA
・魅惑のアメリカンプロレス:コーディ
・世界に誇るジョシプロ
・ABEMAで視聴するなら…
それでは、1つずつ振り返っていきましょう!
やっぱりすごいWWE!でも…
私は過去にWWE NETWORK(新日本プロレスワールドのようなもの)に加入していたことがありました。中邑真輔が渡米してから、レッスルマニアでの伝説の金的を経てヒールターンするぐらいまでですね。
超久しぶりに完パケでWWEのビッグマッチをみたんですけど…やっぱりスゲエ。
会場規模も、観客のノリも、演出も、カメラワークも、何もかも。
これは日本のプロレス団体は勝てないなと。
憧れるのは止めましょう
いまや安い国ニッポンと呼ばれるようになって久しくて、悲しいかな日本の経済力なんて先進国の中ではたかが知れている状況になっています。あれだけ金を掛けたイベントを打てるはずもないし、それだけの観客を集めることもできないでしょう。
だけどですね。大谷翔平がWBC中にチームメイトに声を掛けた言葉を引用すると、「憧れるのは止めましょう」と。
やっぱりWWEのビッグマッチをみてしまうと、「1.4のレッスルキングダムはしょぼい」と比べてしまいたくなりますが、もうすでにSHINSUKE NAKAMURAやASUKA、IYO SKYらは彼らとタイマン張って勝負をしているわけです。いまや憧れの段階ではなくて、すでに同じグレードで活躍しているわけですよ。
「セス・ローリンズだ!スゲー!」ではなくて、「日本のプロレスラーにはどうどうと戦えるレスリング技術があるんだ」と、日本のメジャー団体のレスラーは胸を張ってほしいと思います。
WWEへの羨望だって、ひとつづつ紐解いていけば悲観的になる必要はないと思います。
ひとつづつ挙げてみてみましょう。
会場規模
アメリカは日本よりも人口が多い!それだけ集まる人間の数がたくさん存在します。
そして、それだけの人間が集まる会場もたくさん存在します。
アメリカはたくさん観客が入って、日本はぜんぜん観客が入らない、という二元論だけでは比較できません。
以上!
観客のノリ
国民性の違い!
そもそも彼らは試合内容よりも選手の入場を見に来ているという話もある!
試合を見るのとライブに参加するのは別のことで、プロレスへの向き合い方が違う!
以上!
演出
動くカネが違うから、掛けられるカネも違う!
以上!
カメラワーク
アメリカのプロレスはテレビありきで魅せ方を考えてきた歴史があって、日本のプロレスは興行の中にテレビ中継があった。
テレビ局側は試合がどんなふうに進行するか、どこで何が起きるかまったく聞かされていないから、カメラワークの予測ができないから仕方ない!
以上!
日本人レスラーは胸を張ってほしい
と、まあ暴論に近いものがありましたが(笑)
状況がどんなふうに・なぜ異なっているか分析したうえで、足らないところを補っていくことが重要ではないかと思いますよ。
そして、肝心要のレスラーの力量については、スーパースターたちがWWE流のレスリングで試合をしていることを加味したとしても、リング内においては日本のプロレスラーも負けていないと感じました。
新日本の練習やったらあれぐらいなんぼでもできますよ!いうちゃわるいけど!と、I編集長風に激励しておきましょう。
またも奪取ならず!SHINSUKE NAKAMURA
今回のPLE「FASTLANE」では、ABEMAで無料放送開始することを図ったように、世界王者セス・ローリンズに中邑が挑むメインイベントを組んできました。
もっというと、前回のPLE「Payback」では同カードで中邑が敗れているという、ベルト奪取に期待が持てるリターンマッチという構造にもなっている。
初回放送&中邑ガンバレには持ってこいのタイミング。
だったのですが、結果はご存じの通り中邑の敗戦となりました。
試合の入場をみても、セス・ローリンズの方が神がかっていましたね。(本来、WWEの神がかり入場は中邑の専売特許だったんですが…)
中邑はヒールポジションだからか、入場曲の合唱もありませんし、イマイチ声援がありませんでしたね。今回のインディアナポリスという土地柄が影響しているのかもしれませんが、試合の結果を待つまでもなく、観客がどちらを支持しているかは明確でしたね。
試合はラストマンスタンディング、簡単にいうと最後まで立っていた方が勝ち、という形式で行われました。
中邑のヌンチャク攻撃や竹刀、トラッシュ缶、テーブル葬などハードコアな展開があったり、中邑はグレート・ムタから直接吸い込んだといってもいいレッドミストも繰り出して、リング内では必殺のキンシャサが完璧決まったのですが、セスが場外へなだれていきエスケープ。スリーカウント制だったらもしかしたら…という余地を残しつつセスが何を逃れます。
場外でファルコンアローon the tableが決まり、中邑が立ち上がることができるついに決着。
新日本プロレスファンとしては中邑に勝ってほしかったんですけど、会場の雰囲気をみているとセスを負けさせる理由はまったくないですね。このまま長期政権を築くのではないでしょうか。
中邑は何度も最高王座に挑戦しており機を逸した感がありますが、再浮上の時を待ちたいですね。
そうそう、中邑の入場曲のメロディーと、セスを応援するときに観客が口ずさむメロディーって、まったく一緒じゃないでしょうか…。なんで同じメロディーを使うんだろ。
魅惑のアメリカンプロレス:コーディ
第1試合に登場したコーディ・ローデスが素晴らしいですねえ!
独特のアメリカンジャブで見せ場を作っていく大技に頼らないスタイルは、21世紀のアメリカンプロレスっていう感じで色気が半端ないです。少し前は新日本プロレスマットでみることができたのが不思議なぐらい。
対戦相手がフィン・ベイラー率いるヒール軍団「ジャッジメント・デイ」だったっていうのもよかったかもしれません。
同軍団のマミーことリア・リプリーが最高にカワイイ(笑)
次は「ジャッジメント・デイ」が大暴れするシーンを見てみたいです!
世界に誇るジョシプロ
日本人として見逃せないのは、IYO SKYが保持するWWE女子王座戦。
挑戦者は女帝ASUKAと女王シャーロット・フレアーで、世界最高峰のベルトを巡る3WAYマッチに日本人が2名入っているのは誇らしいじゃあないですか!
まあ、シャーロット・フレアーはラスボス感があって、WWE女子の揺るぎない強キャラなのは仕方ないとして、3WAYのドサクサとはいえIYOが直接ピンを取ってくれたのはうれしい結果でしたね。
世界のプロレス市場を見渡しても、日本ほど女子プロレスが栄えている国はないんじゃないかな。Sareeeは残念ながら大成しませんでしたけど、スターダムの林下詩美や仙女の橋本千紘なんかは、WWE流に少しアジャストすることで、すぐにメインストリームに入っていけるんじゃないかと。
先人が作ったルートをうまく生かして、団体の事はあまり気にせずに自分の可能性に賭けてほしいなと切に願います。
ABEMAで視聴するなら…
今回のPLE「FASTLANE」はABEMA格闘チャンネルと格闘2チャンネルの2つのチャンネルで視聴することが出来ました。
格闘チャンネルでは、WWE NETWORKの公式アナウンサーである実況・シュンヤマグチ氏と解説・FUNAKI。過去にWWE NETWORKの会員だった私は馴染みがある面々なんですが…やっぱこっちはダメだな(笑)
なんていうか、一時的な情報しか言ってくれないのでキャラクターや軍団や試合背景みたいなものの説明もないし、「ワーオ」とか「決まりましたよ!」とか、表面的なコメントしかしてくれない…。
変わって、格闘2チャンネルでは視聴パーティーと称して、アナウンサーと綺麗どころとしてまつきりな、そのバーターのアーティスト・SORA、お笑い代表でや団の本間キッドが、ケータリングを食べながらゆるーくだべるという趣向でした。
さらに、誰やねん特別ゲストに料理TikTokerのもりお氏も参戦。結果的にこのもりお氏が八面六臂の大活躍(笑)
かなりのWWEマニアらしく、過去から現在のストーリーラインを抑えていてかなりうまく解説してくれました。
視聴パーティは興味がなかったので私は格闘チャンネルの公式アナウンサーで視聴していたのですが、どんなもんかと思って第2試合から格闘2チャンネルを視聴。
公式の方はいろんな事情でシュンヤマグチ氏とFUNAKIから変えられないのかもしれないけど、ABEMA×WWEで興味を持った初心者の方が格闘チャンネルに合わせてみたとしたら、とてもじゃないけどリピーターにならないんじゃないでしょうか。(自称プロレスオタクの私でも格闘チャンネルの方はキツイです…)
なので、「WWEが無料でみられるからみてみようかな」って方は、格闘2チャンネルで視聴することをオススメしたい。
そうそう、今回の放送ではABEMAのテロップで選手や軍団の紹介もあったのはグッドポイントでしたね!
格闘チャンネルは公式を配信せざるを得ない事情があるのであれば、もうこちらはそのまま垂れ流しておいて、格闘2チャンネルの拡充を願うばかりです。少なくとも料理TikTokerのもりお氏は毎回登場してほしい(笑)
低音で落ち着いた語り口で聞きやすいですし、なによりマジで詳しい方なので丁寧にわかり易く解説してくれますので、継続参加を期待したいです。
綺麗どころとバーターの方は、どっちでもいいや。
そしてチャレンジ枠として毎回WWEに詳しい芸人さんを毎回変えてみてほしい。スケジュールやギャラの関係も踏まえて、GAGのメガネの方なんていいんじゃないでしょうか。
さいごに
10月からABEMA×WWEで毎週2番組(RAWとSMACKDOWN)、そして月イチのPLEの配信が始まったわけですが、私はとりあえず月イチのPLEは生中継で追いかけていこうかな。
毎週2番組は、正直いって時間が取れないし、よっぽどのWWEマニアの方じゃなければしんどいんじゃないですかね…。
これだけ娯楽にあふれた世の中ですから、「よっしゃ全部追いかけるぞ!」なんてあんまり気合を入れすぎずに、皆さんの時間の都合も考えながらみれるときにみればいいんじゃないかなと思いました。
↓ABEMAプレミアムでは見逃し配信や過去のレッスルマニアも視聴出来ちゃいます!初心者の方はまずは過去のレッスルマニアをみてみればWWEの真髄が理解できるんじゃないでしょうかね。
個人的にはレッスルマニア18のハリウッド・ハルク・ホーガンVSドウェイン・ザ・ロック・ジョンソンがオススメです!
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