こんにちは。野良プロレスライターのアツコアツオです。スターダムのことをもっと勉強しよう!てなわけで、2022年5月発売の『スターダムファンブック』を買いました!
最近ますます露出が増える女子プロレス団体のスターダム、気になっている方も多いのではないでしょうか?
スターダムはとても間口が広いので安心してください!
プロレスファン歴23年、スターダム歴半年の私なりにスターダムの魅力を紹介したいと思います!
スターダムファンブック
総ページ週159ページのオールカラーです!
コンテンツ
スターダム初心者はもとより、プロレス初心者にとってもたいへん丁寧な作りになっています。
巻末にはポピュラーな技(ラリアットやボディスラムなどの基本技)特集までありますので、かなりとっつきやすいと思います。
スターダムの所属選手は結構入れ替えが激しくって、大昔から所属している選手というのがかなり少ない。ですので、”いま”を知っているだけで、試合やストーリーが十分楽しめるのがスターダムの特徴かもしれません。
本書の内容に少し触れていきますと、最初に8選手の水着グラビアページから始まります(私の推しであるウナギ・サヤカ選手は載っていない!)。美しくもカッコイイです…。
その後、現在スターダムに存在する5つのユニット(STARS、大江戸隊、Queen’s Quest、COSMIC ANGELS、Donnna del mond)のメンバー相関図と、それぞれのユニットメンバーが紹介されています<注:2022年5月26日現在、新たなユニットGod’s Eyeも存在します>。
各ユニットの所属選手
メンバー紹介では、1選手あたり4ページにわたって、生い立ちやキャリア、選手の特徴などが書かれており、ページをめくると得意技や必殺技などの写真が技名とともに掲載されています。プロレスは同じ技でも使う選手によって技名が違うことがありますから、写真と技名が載っているというのもウレシイ。また、フィニッシャーとして決め技が何なのかわかるような構成もニクイです。
私の推しのウナギ・サヤカ選手の得意技名が少し特殊なので、本書で大変勉強になりました。
(これより我は修羅に入る=マッドスプラッシュ)など、漫画『花の慶次』の影響だそうです。
その他、ちょこっとですが、コスチュームコレクションもあります!
紹介されているユニットと所属選手は以下の通りです。
- STARS:岩谷麻優、飯田沙耶、羽南、コグマ、葉月、向後桃
- Queen’s Quest:AZM、林下詩美、上谷沙弥、妃南、レディ・C、天咲光由
- 大江戸隊:刀羅ナツコ、鹿島沙希、吏南、琉悪夏、フキゲンです★、スターライト・キッド、渡辺桃
- Donnna del mond:ジュリア、朱里、舞華、ひめか、なつぽい、MIRAI、テクラ、桜井まい、
- COSMIC ANGELS:中野たむ、白川未奈、ウナギ・サヤカ、月山和香
- 継続参戦選手として:KAIRI
※朱里、MIRAIはDonnna del mondを脱退し、壮麗亜美とともにGod’sEyeを結成
現在進行形のスターダム所属選手を知るには最適の1冊ですヨ!デビュー直後の天咲光由や特別参戦中のKAIRIも載っています!
スターダム×新日本プロレスの特別対談5番勝負
各ユニット紹介後には、ユニットを代表する選手と新日本プロレス選手との対談も載っています。新日本プロレスとスターダムは歴史は全く異なるものの、現在ブシロードというカードゲーム会社のグループという意味では兄妹関係にありますので、こうした対談が実現したんでしょう。
対談の組み合わせは以下の通り。(キャッチフレーズはアツコアツオ作で公式のものではありません)
- 岩谷麻優×棚橋弘至のエース対談
- 上谷沙弥×飯伏幸太の空中殺法対談
- スターライト・キッド×エル・デスペラードのマスクマン対談
- ジュリア×鷹木信悟のカリスマユニット対談
- ウナギ・サヤカ×グレート・O・カーンのイロモノ対談
この対談でブッチギリで面白いのは、ウナギ×Oカーンの対談。
トンパチ気味なウナギと、プロレス的ギミックを貫徹しつつも、少しの隙や素な一面が垣間見える(見せる?)岡選手、もといOカーンの異次元対談。これぞプロレスラーって感じだよなあと。
対談5番勝負は面白いんですけどね、YouTubeのスターダム公式に上がっていますので、それで十分では?と思ってしまった。文章よりも動画の方がより正しくニュアンスが伝わりますから。
というわけでオススメのウナギ×Oカーン対談を貼っておきます。
その②もありますし、他の選手同士の対談もありますよ。ぜひチェックしてみてください!
数あるチャンピオンベルト
巻末には、スターダムのチャンピオンベストが整理されています。確かにスターダムにはたくさんのチャンピオンベルトがあり、私は何が何だかわかっていなかったので、少し理解が深まりました。
スターダムには現在、以下のチャンピオンベルトがあります。
- ワールドオブスターダム選手権:
通称”赤いベルト”最強の証のベルト - ワンダーオブスターダム選手権:
白いベルト。ベルトを巻く者がスターダムの象徴 - ハイスピード選手権:
スピードとテクニックを競うベルト。 - SWA選手権:
もともとは違う国籍の者同士で争うベルト。今はそのルールは撤廃。 - フューチャーオブスターダム選手権:
20歳以下かキャリア3年以内の選手で争うベルト。 - ゴッデスオブスターダム選手権:
いわゆるタッグのチャンピオンベルト。 - アーティストオブスターダム選手権:
いわゆる6人タッグのチャンピオンベルト
シングルのベルトが5本もあるんですね。差別化できているようで…どうなんでしょう。
ワールドオブスターダム選手権が最も格式高いんですね。
スターダムの3大ビッグイベント
毎年恒例の3大イベントがあります。
- シンデレラ・トーナメント:
トーナメント制のシングルマッチ。オーバー・ザ・トップロープ(簡単に言うとリングアウト)や引き分けでも敗退となるので、番狂わせが起きやすい。 - 5★STAR GP:
2リーグ制のシングルマッチ。新日本プロレスでいうG1-CLIMAX、全日本プロレスでいうチャンピオンカーニバル。最強選手を決める大会です。 - ゴッデスオブスターダム:
タッグのリーグ戦
シンデレラ・トーナメントは特徴的でとても面白いですね。もしかすると、格下の選手も勝てるかもしれない…!と観ている側がワクワクします。
惜しいポイント
現在進行形のスターダムを知るには十分すぎる内容です。この1冊さえあれば、明日から会場に行っても試合が楽しめます!
が、プロレスファンにとっては、スターダムの歴史がない分、満足度は低め。そもそもはスターダムファンブックであってヒストリーブックではないのですからコンセプト通りなんですがね。
スターダムの始祖、愛川ゆず季や3人娘のうちの1人である紫雷イオ、記憶に新しいシュートマッチの世志琥・安川惡斗、悲しい結果になった木村花など、今度はスターダムの歴史をカバーした本を読んでみたいですね。
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