【6冊目】独特の手法で50年を振り返るシリーズ1作目『新日本プロレス50年物語 第1巻昭和黄金期』流智美 著

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新日本プロレス50年物語 第1巻昭和黄金期

帯にも前書きにもきっちり書いてあることだが、本書は単なる新日本プロレス50年の昭和時代を振り返る一冊ではない

著者は流智美(ながれともみ)と読み、氏の姿を拝見するまでは勝手に女性だと思っていたが、プロレス史家/プロレス評論家のオッサンである(でもオッサンは結構イケメンだったりする)。

少し長いがまえがきから引用する。

これは新日本プロレス初期の歴史本には違いないのだが、歴史の「座標軸はあくまで私、流智美である。」

~中略~

「その時の私が、その時の新日、あるいは新日本に起きた出来事をどのように取り込み、自分の人生に消化していったか」を述べている。

~中略~

その意味では違和感、不快感を持たれる部分、「上から目線だな」とお感じになる部分も少なくないかもしれないが、そこは、あらかじめお含みおきいただきたい。

氏の名誉のために言っておくが、そうしたコンセプトの元で書かれたものなので、決して自分語りが激しいオッサンなわけではなく、言わば本書は『流智美自伝』といっても差し支えない内容になっている。

(氏のことをそれほど詳しくはないが)氏の人生はプロレスとともにあり、またプロレスを最優先に人生を送ってきたことがよく分かる内容になっているため、流智美自伝=プロレス史と言っても過言ではあるまい

そんな内容であるから、氏のことを知らない/興味がない/ネガティブな印象を持っている方にはあまりオススメしない。また、氏の本業が忙しくなった1986年からは、致し方ないが解説の熱量にもやや陰りがみられる。そういう意味でも『流智美自伝』である。

以上を踏まえて本書特徴を受け入れることが出来れば、昭和新日本プロレスの勃興から隆盛、そして氏の人生と重ね合わせてかなり読みごたえがある(氏の恋愛事情などはちょっとした青春ものだ)。

新日本プロレスの出来事はしっかり押さえてあるし、氏ならではの裏話もあり新日本プロレスの歴史を振り返るには十分活用できるだろう

願わくば、氏が「副業として」プロレスにどう関わっていったのか、別の機会で詳しく読んでみたいものである。

内容★★☆☆☆
赤裸々★★★★☆
ケーフェイ★☆☆☆☆
レア度★☆☆☆☆
必読度★★☆☆☆

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